#36 草薙龍瞬著 『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』

『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』(出版はKADOKAWAさん)という本を読み終えました。

これは「宗教」になる前の「仏陀」の考えを紹介してくれているものです。

もちろん書かれている方は仏教僧侶の方のようです。宗派には属されていません。


所謂、「東洋哲学」と思えばよいものかと、私は解釈しています。


調子を崩して本を読んでいく中から、アメリカなどでは、薬に頼らないメンタル疾患の治療の流れがあると知りました。

マインドフル瞑想とか、鍼灸治療とか。


個人的には、薬物療法は否定していません。

単純に、今の主治医もあまり薬を出したがらないし。

かといって、心身がつらいこともあるので、瞑想をする。ヨガをする。WHOが効果を認めているので、鍼灸院に通うなどを行っています。


なので、どちらかというと、「宗教色が強くないか?」「論拠は確からしいか」というのは、けっこう気をつけて見て選んでいるつもりではあります。




瞑想なんかでも、よく言われるのは、「唯、今に目を向ける」「判断しない」といったことには気をつけているつもりではあります。


「今、怒ってるなぁ」と認識して、リセットするとか。

たいへん未熟ですが、日々精神修養だなぁと思ってます。


『反応しない練習』では、自分の感情を認識し、その後どうするか?ってのが具体的に書かれていて、私、かなり救われた気がする。


仏教では「貪欲(求めすぎること)」「怒り」「妄想」を三毒というそうです。

私は今、身体を壊すレベルで激怒してたんですけど、「これ、自分の記憶に怒ってるだけだから!」って思えるようになって、ラクに処理することができるようになりました。


で、とにかく歩くようにしたし。

広い世界を見て、ここにある心の外の世界に意識を集中するようにした。

で、忘れて見返したけど。

自分を肯定することにした。




私の「怒り」というのは、どうなんでしょう。

どちらかというと、理不尽な他人の三毒によるもらい事故のような気がしてて、一部自分で対処できないんですよね。

なんつーか……中身がないのに肩書きにだけプライドがあって、私が専門家として正論を言っても聞き入れてもらえず、ものすごく感情的に叱責されるってので。


「オレが怒ってるのは誰のせいだ!?」


と怒り狂ってよい仕事にならない……っていう。

真面目に費用対効果を考えると、効果同じなら費用抑えるのが合理的だってだけなんだけど、表現を理解していただけず、自分の言うことを聞かない部下ってなっちゃったんで……。

バカにされてメンツを潰されたと思われたのかもしれんし。

そういうの分かんないから、困るんだけど。


……こういう場合、私はどうすればよかったのかな、と思って、ご連絡先に感想を書いて質問したんだけど。

相手が道を外れてる場合のことについては別の本に書かれているのだそうで、買ってみようと思う。

お返事いただけると思っていなかったので、感謝しかない。




で、瞑想……っていうか。

目を瞑る目的と、目を開く目的も分かったのもよかった。


自分の心の外のことに反応したら目を瞑る。

自分の心に入るわけです。


自分の心が三毒に侵されていたら目を開ける。

心の外を見て、現実ではないことを知ればいい。


とてもシンプル。

ちょくちょく読み返そうと思った。


「怒り」などに惑わされず、自分の心が納得できる選択をしたいなと思った。




そういえば。

これ読んでて、『カクヨムコン』を思い出した。

コンテストなんで競争じゃないですか。


私個人的になんですが、カクヨムコン期間中のXって好きじゃないことが多いんです。

勝ち負けにこだわりすぎてて、いやなところを見ちゃうことも多い気がして。


参加するには勝てたらいいけど。

個人的にはそんなにこだわらなくてもいいんじゃないかと思っているので、見ててしんどいんですよね。


勝ちもしない。

負けもしない。

私の心が納得してたらいいと思うんですよね、と思い出した。

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