第3話 叔父の願い

しかし、その幸せも長くは続かなかった。叔父が太郎を引き取ったのは太郎の両親が残した莫大な遺産が欲しいからであった。叔父は何も知らない太郎を懐柔し後見人になり遺産を我が物にしようとした。太郎の後見人になった叔父は太郎を邪魔に思うようになった。今は幼く知識もない太郎だが、成長し知識を身につければ遺産の使い込みがばれてしまう。


だが殺してしまうと動機のある自分が真っ先に疑われると考えた叔父は太郎を元の宇宙船に送り返すことにした。太郎は訳もわからず元の宇宙船に送り返され、修理と雑用ばかりの孤独で寂しい毎日に戻った。


そんな毎日のとある日、太郎は奇跡的にカンリョウとの交渉に成功する。太郎はカンリョウを味方にすることが出来た。カンリョウは太郎に協力的になり、太郎に色々なことを教えたり、話したり、笑ったりした。カンリョウは太郎の友達になった。太郎はカンリョウが大好きになった。


太郎は宇宙船の中で新しい発見をした。太郎は宇宙船の中に隠された秘密の部屋を見つけた。部屋の中には太郎の両親が残したメッセージとプレゼントがあった。メッセージには太郎の両親が太郎を愛していると書いてあった。プレゼントには太郎の両親が作った宇宙船の操縦方法と目的地の地図があった。太郎は涙がこぼれた。彼は初めて自分の両親の愛を感じた。彼は初めて自分の宇宙船の目的を知った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る