第08話 白い白鳥と揶揄される表現法

SURREALISM VERSION:07

某日、打ち合わせ室にて。

錆河「わたしたち、BEARD GIRLISHが」

葛切「あのVPで、明日、配信生LIVEですか?」

湖南「新曲配信を、アプリケーション先駆けでえ?」


VPと言うのは球団の傘下に入る大手グループの

スマートフォン専用アプリケーションの略称で

ここでは敢えて詳述しない。

生LIVEと言う響きに、若干の違和感を覚えるが

DVD/Blu-ray版のLIVE映像との比較であるならば

配慮ある表現言語だと受け止めよう。


VPを打診されたのはBEARD GIRLISHだけじゃない。

「口髭」のDALISも

「頬髯」のUnShow,Ban!Go!も

(SOLID FACE 剃り都度 顔面済み)

三者三様の配信を期待されて、VP側から事務所に招待状が届いている。

プロデューサー日々輝海堂と、ギタリスト土橋琴子を制作陣営に向かえた

BEARD GIRLISHは

SHORT VERSIONの新曲『1945』を

急ピッチで完成度の向上に努めていた。

初顔合わせの時の仮決定を継承して『1945』で、

こんにちまで制作の流れに乗って来ている。


『1945』の歌詞を、次回掲載すべきだろうか? 

さいわい、著作権法の問題は無い。

書き下ろした制作者は、此方SIDEのスタッフだ。

2曲目で、GHQ統治下の焼け野原の詩はもう描いた。

鬚女子アイドルには荷が重たいかも知れないが

昭和20年08月15日の玉音放送を

配信アプリVPにて再現して欲しい。

何故今、女子が自ら顎鬚を生やし

何故今、女子が第二次世界大戦を歌い継ぐのだろう?

令和の鬚乙女が、昭和の日本にANSWER SONG♪

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