第8話

「こっちにトイレ、シャワー室、ベッドルームその奥にあります。部屋の数は・・・・5部屋でしたか」

どこがカフェなんだろう。ホテルだ、高級ホテル!この世界ではホテルをカフェというんだろうか。きっとそうだ、そうに違いない。

「すみません、天使。本当はホテルをご用意したいんですが手続きや色々と僕の力以外も必要で・・・・・」

いやホテルはホテルであるのかよ!!じゃあここは本当にカフェなんだ!色々と違い過ぎて混乱するわ!

「い、いや大丈夫ですよ。でも凄いですね、こんな所に泊まれるなんて」

「ここは・・・友人の力がほとんどですね。友人が自由に使って良いと言ってくれてるんで。ここでいつも友人と会い、楽しく過ごしています」

「へー凄い御友人がいるんですね」

じゃあその友人さんが凄い人って事か、でもそんな人と知り合いのアラジンさんも凄いじゃないかな。

「その人は何してる人なんですか?」

「えー・・・・それは・・・・・」

俺から視線を外すアラジンさん。え、なんだろう聞いちゃダメだったかな・・・。

「おーい!我が君!!シャワー室の隣に浴槽めっちゃでかいのあるぜ!一緒に入ろうぜ!!」

「イヤです!!」

「そうです、天使は僕と入るんですから」

「何だと~!!?」

「いや入らないですよ!?」

「じゃあ誰が天使の身体を洗うんですか!?」

「自分で洗いますよ!」

「「ええ!!?」」

アラジンさんとアーズさんが同時に声を上げた。

「ええ!?じゃないですよ!」

その後バイコさんも一緒に入ろうと駄々をこねてきて、3人をどうにかなだめてシャワー室に向かう。

そういえばこっちの世界に来てからちゃんと風呂に入るのは初めてだなぁ。流石に気持ち悪くなってきたから助かった。

着いたシャワー室4人は余裕に入れそうな広さでお湯を出す取手一つ見ても金作られていて落ち着かない。本物金なのかは分からないけど。

シャワーを浴び、置いてある石鹸のような物で全身を洗う。体用か髪用か分からないけど、まぁ良いか。めっちゃ泡立った。洗いながら

さっきアーズさんが叫んでいた事を思い出す。隣にでかい浴槽があるって。

体を流し隣に行ってみる。そこには銭湯並みの浴槽があった。

「おお~!これは・・・・」

ホント一つ一つが規模がおかしい。来た時アーズさんも驚いてたからこの世界基準で見てもすごいんだ。

・・・・アラジンさんの友人さんってどんな人なんだろう。

浴槽にはいっぱいにお湯が張ってあった。

湯気がすごい、けどこういうの好き。せっかくだから入ろう。

お湯に体を鎮める。温度もちょうどいい。めっちゃ気持ち良い~!お風呂がこんなに気持ち良いなんて前の世界では感じた事なかった。相当疲れてたのかなぁ。

まぁここまで何日しか経ってないけど色々あったからなぁ。

前は部屋でゲームして漫画読んでSNS見て・・・・・・・・・・・・・・・。

アレ・・・・何でだろう・・・・・涙出てきた・・・・・別に何が悲しいとかじゃないのに・・・・・何でだろう・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「どうしました!?マスター!?」

「我が君!!怪我でもしてんのか!?」

「天使!僕に身体を隅々まで見してください!!」

「~~~~~~~何でいる!??」

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