愛したひと

愛したひとはずっと

いつまでも心に残るのだろうな

一緒に過ごした記憶が色褪せても

一度でも愛したひとなら

心に居続けるのだろうな

別れた瞬間から時間が流れて

私はどんどん歳をとって

おばさんになって

おばあさんになって

つい最近の出来事を思い出せなくなっても

愛したひとは別れた瞬間の

その時の姿のままで

最後の最後になっても思い出すのだろうな

どんな顔で

どんな髪型で

どんな匂いで

どんな腕の中だったっけ

別れた理由さえも忘れてしまったけど

愛したひとがいたことは忘れないだろうな

私の一生の中で

愛したひとがいたことは

どんな形で残っても大切な宝物のようなもの

最後に最後の日まで

心の奥抱きしめて生きていく




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