第24話 狼山に住まう神

 ——狼山には遥か昔より妖と人が住み、共に生きたせいか混じり合い半妖と呼ばれる物たちが主な住民となった。今では彼らのこと人々は国栖(クズ)と呼ぶ。

 そしてその国栖を統べる者こそが狼山に住まうという神である。


 ——————。

 ————。


 私、源マカとナビィさんは一週間前に宮殿から出発して雪道に邪魔をされながら三日掛かって狼山の麓の集落に着き早速ながら長に歓迎され昔話を聞かされている。


 村長の名前は国栖長葛(クズナガクラ)という若い青少年でボロボロの着物の上に毛皮を羽織って囲炉裏を炊いて周辺を暖かくしてくれている。


 ナガクラは箸で炭をいじりながら私を見る。


 「で、要するにマカ様は大王の使者として我が里の主と謁見したいと」


 「えぇ、そうです」


 「大王が半妖である国栖の民に願うとは。私としてはお断りしたいのですよね。権威というものが損なわれると国が荒れる。マカ様も望んではいないでしょう?」


 「——ですが国はもうすでに乱れようとしています。天人という存在が天地不干渉の原則を破っている以上、致し方ないのです」


 「——」


 ナガクラは下に俯いたまま何も言わない。

 天人という言葉自体はすでに説明済みだ。

 天人の脅威と禍の関連と共にしてからこの話が繰り返されている。


 何度話しても振り出しに戻る様では実行に遅れが出てしまうから避けたいところだ。


 隣に座るナビィさんはいたって冷静に座り目を細めながら考えている。

 正直助言をして欲しいけどこんな状況では何も出来やしない。ましてや後ろでは村人たちが殺気をこちらに向けている。


 下手に動けば確実に殺される。


 そしてようやくナガクラさんは重い腰を上げて立ち上がると雪においていた剣を掴むと鞘から引き抜いた。


 「——マカ様。どうかお帰りください。神は話したくないと仰せだ」


 「——どうしてもダメなんですね」


 「殺されても良いのであれば押し通ってみてくだされ。女子二人に何ができるのやら……」


 ——見るだけで分かる。ナガクラは戦ったことがない。


 剣を持っただけで手を震わせ、目も泳いでいるなど動揺が隠しきれていない。

 オトシロさんやタキモトさんや宗介さんをそばで見たせいもあるのだろうけど……素手でも勝てそうな気はしなくもない。


 ——だけどここはとりあえず引き返すかか。


 私はゆっくり立ち上がる。


 「ではここは一旦引き返します。私も無駄な争いをしたくはありませんので」


 「その方が良いでしょうな。以前我々の忠告を無視して山に入ったツムグと言う馬鹿な娘みたいなのがいると困る」


 「——ツムグ?」


 「えぇ、赤髪の子でしたな。七日前に山に入ったきり帰ってきておらん。おそらく神の怒りを買って食われたのだろうな」


 胸の鼓動がうるさく頭の中で響き渡る。

 どうしてツムグさんが……確かにここに来るとは言っていたけど!


 私が動揺を隠せないでいると、先ほどまで静かだったナビィさんは軽く笑みを溢しゆっくり立ち上がるとナガクラを見ると口を抑えた。


 「その神が人を食うと? 面白い冗談ですね」


 「面白い? 笑い話ではないのですぞ?」


 ナビィさんは何も言わず私を見ると私の首にかけてある首の勾玉を触る。

 それも私に渡した青い勾玉だ。


 「昔のこの辺りの国栖は優しく健気だったのに物騒となりましたね」


 ナビィさんの言葉が癪に触ったのかナガクラさんの目つきが鋭くなる。


 「何を突然に。その若さで昔を語るとは面白い冗談ですよ」


 「あら? 言い伝えにはないのですか……銀髪の源氏がナビィと名乗るものと来た伝承があったはずなんですけど」


 ——待ってそれは私も初耳。


 しかし、ナビィさんは私とナガクラさんを置いてけぼりにして勝手に話を進める。


 「とりあえず神と会わせてください。獰猛(どうもう)と見せかけてすごく甘えん坊な神というのは存じています。安雲から参った狼の姿をした人狼とは異なった見た目の妖怪の神。間違っていないでしょう?」


 「——」


 ナガクラさんは少し考える。


 すると先ほどからこちらに殺気を向けていた村人の一人である老人が鎌を両手に握ったまま家の中に入ってきた。

 私は剣に手を掛けて老人を睨むと、突然鎌を落として地面に膝をついた。


 「ナガクラ様。ここは諦めましょうよ。天河から移り住みし神となら源氏様と相性が良いはずなので」


 「——えっと、おじいさん。どういうことか教えてくれる?」


 先ほどから黙っているナガクラさんにかわり老人が変わって話し始めてくれた————。


 ————。


 それからしばらく話を聞いた後、私とナビィさんは特別に許しを得て狼山に登る。

 山は雪が降り積り、杖がないと歩くのが難しい。


 ナビィさんは歩きなれているおかげか今までで一番効率良く進めている。


 しばらく歩いているとナビィさんが思い出したかのようにおじいさんが教えてくれた話を口にする。


 「狼山に住まう神は太古の禍の神の反吐より生まれたと我が一族の伝承にあります。その名は絹物主(キモノヌシ)。山奥で蚕を育て絹を織る神のようですね」


 「——けど意外ですね。織物は鶴がすると思ってましたけど」


 「確かに鶴でも妖怪はするとはよく聞きますけど狼は驚きましたよね?」


 「はい。けど人狼ではないんですよね?」


 「あの四つ足の狼で間違いないですよ。噂では天河人狼の遠い祖先の姿を保った妖怪と言います。性格は……チホオオロさんと同じと言えば良いですかね。礼儀にうるさい割に甘えん坊で犬にしか見えないです」


 「——もしやあったことあります?」


 「腹を触られるのが好きで、この間なんて私が腰を下ろした途端に走ってきて腹を見せるんですよ」


 あったことあるんだ。


 私は懐かしそうに頬を染めていつに増して裏表なく楽しげに話し続けるナビィさんを見て心が暖かくなった。


 それからしばらく山を登り続けるとようやく祠が見えてきた。

 祠は大きな石でできており、円の形をした建物で一口はガサツにぽっかりと開いており、中を覗くとそこには赤毛の少女——ツムグさんとその膝の上には一回り大きなポッチャリとした犬がいびきを描いて眠っていた。


 ツムグさんは私に気がつくとハッと顔を上げた。



 「あ、マカ。ようやく来たんだ」


 「ツムグさんこそここで何を?」


 「懐柔」


 「はっきりいうんだ……」


 私が来てか犬は耳を動かすと顔を上げて欠伸をし、体を震わせると私を見た。


 「——誰だ? 我を起こしたのは……」


 犬はツムグさんの膝の上から降りるとのそのそとゆっくり私に近づく。

 間違いない、こいつは犬ではなく狼山に住む妖の神——絹物主(キモノヌシ)その人だ。


 私は腰を下ろすと頭を下げた。


 「絹物主(キモノヌシ)様。寝ているところ突然の訪問申し訳ございません。お許しを」


 「——む? お主乳なんて付いておったかの? 匂いも女子そのままじゃな……あれ? あれれ?」


 絹物主(キモノヌシ)は鼻で私の体を嗅ぎまわりながら獰猛な見た目とは裏腹に可愛い反応を見せる。

 ナビィさんの言っていた撫で回したい気持ちがわかる気がする。


 絹物主(キモノヌシ)はしばらく考えると何かに気づいたのか満足そうに遠吠えをする。


 「あ、千年前だから子孫かぁ! 大満足!」


 絹物主(キモノヌシ)は満足げに嬉しそうな声を出す。しかしナビィさんを見て一瞬驚い他あと急に足を止める。


 「——お主、なぜ生きておる?」


 「あら? どうかなさいましたか?」


 「お主と会ったのは千年前のはずじゃが……千年前の時と匂いがそのまま。おかしい……何奴だ?」


 先程まで癒されていたナビィさんの顔に少し哀愁が見え始める。

 絹物主(キモノヌシ)は牙を向けると大きな声を出した。


 「立ち去れ! 我が友の姿にまで似せるとはなんたる冒涜! 噛み殺されたくなくば立ち去れ!」


 ナビィさんを見ると頬に涙を伝わせ、袖で顔を隠すと背中を向け着た道を引き返していった。


 「ナビィさん!」


 「マカ様。ここはお願いしますね。私は山の麓で待っていますので」


 「——っ!」


 ナビィさんは早口で言うと走って山を降りていった。

 絹物主(キモノヌシ)を見るとナビィさんを見たままずっと唸り、ようやく見えなくなると安心したのか方の力を抜く。


 「絹物主(キモノヌシ)様。一体どうして?」


 「人の命は短いからわからぬと思うが、一度会った姿と同じであったらどれぐらい不気味なことか。子孫と思いたくても、そう思えぬほどそっくり。怪しめないはずがない」


 「——」


 「取り敢えず中に入れ。話があるのだろう?」



 ここは従うしかないか。

 諦めて中を覗くとこの緊迫した空気に動じて死んだ魚の目で空気に馴染むことで生存を図るツムグさんの姿があった。


 ————。


 それから中に入り絹物主(キモノヌシ)の前に座ると絹物主(キモノヌシ)は再びツムグさんの膝の上に座り寛ぐと欠伸をする。


 「おおよそ天人のことだろう? 国栖の集落での話は我の耳に入る」


 「はい、そうです。その件で協力したいただきたいのですが——」


 「遅かったな。この赤毛の娘が先に来よって頼んできたぞ。そして我が持病を治してくれたおかげで結界も再び強めることができた」


 ツムグさんを見てみると隠しきれないドヤ顔を披露している。

 なるほど、先回りしてくれていただけなんだ。


 「で、源氏の子孫よ。お主の名前は?」


 「これは失礼しました。私は源マカと申します」


 「——マカか。かのちゅらと似たような名じゃな」


 「はい。そうです」


 「——で、お前と共に来た奇妙な娘。あやつの名はなんと言う?」


 「ナビィと言います」


 絹物主(キモノヌシ)は無権に皺を寄せる。


 「——同じだな」


 「え?」


 絹物主(キモノヌシ)はツムグさんの膝の上から降りると私に近づく。


 「マカよ。ナビィとやらを信頼するな。我の記憶では千年あやつは死んでいる。あの時、あの場所で小僧と一緒に……」


 「——小僧?」


 「いや、子孫と思い込んだ方が良さそうだ。あらぬ疑いをかけると怒られる」


 次の瞬間後ろから突風が吹き荒れる。

 絹物主(キモノヌシ)は眉間の皺を緩めると私を後ろを見て懐かしそうに微笑んだ。

 ツムグさんは顔を青ざめているけどなんだろう。


 振り返るとそこには錆びて埃が被った甲冑を着て仮面を被る明かこの世の者ではない半透明の男がこちらをじっと見ていた。

 

 男は目を赤く輝かせながらこちらをじっと見る。


 絹物主(キモノヌシ)は申し訳なさそうに顔をする。


 「あぁ、小僧。確かに言いすぎたな。今度来たときは詫びを入れる」


 『——』


 絹物主(キモノヌシ)の言葉に男は何も返さない。

 それどころが私の方をじっと見つめている。


 「ん? あぁ、この銀髪の娘はお前と同じ源氏の者だ。もしかすれば子孫かもしれぬな」


 『——』


 すると男はガチャガチャと音を立てながら歩くと私の目の前に立つと剣に手を置く。


 私はいつでも剣を引き抜けるように剣に手をかけると男は何故か脇に差していた短剣を抜くと私の前に落とした。


 「え?」


 『——守り、そして救いたくば生きよ』


 男はただその一言だけを発すると空気に溶けるように姿をあっという間に消した。


 私は地面に落ちた短剣を拾い立ち上がると建物の外に飛び出して辺りを見渡した。


 「——いない」


 あの男は一体? それにあの言葉は?


 振り返ると絹物主(キモノヌシ)は耳を下に垂らして哀愁の目をして空を見上げる。


 「あの小僧は今では古勇者(イニシエノタケルヒト)と呼ばれる者だ。一部の者にしか知られることはない悲しき者よ」



 「——」


 「彼の名前は我は知っている。我と、長き時を生きた神々であれば知っている。その名は源再護男(ミナモトノサガノオ)。禍の神に果敢に挑み破れた、一度山に潜んだ後再び挑み見事鎮めた英雄だ。忽然と現れ世界を救う。まるで源氏の始祖神、日守主(ヒモリヌシ)さながらであるな」

 「——あの人、どうして現れたのでしょう?」


 「我が悪いな。ナビィとやらはどうやら本人らしい。疑い深いが小僧を怒られる方が危ないから今後来たときは謝ってやると伝えてくれ」


 「分かりました——え〜と」


 私は先ほどから空気になってしまっていたツムグさんを見る。ツムグさんはようやく気づいてくれたと言わんばかりに嬉しそうな表情で目を輝かせると立ち上がってこちかrに駆け寄ってきた。


 「絹物主(キモノヌシ)様。ではボクもこれで良いですよね? 予言通りマカも来たので」


 「——ふむ、そうであるな。取り敢えずマカよ」


 私は絹物主(キモノヌシ)に視線を合わせる。


 「はい」


 「この山は大丈夫である。他の山に行った方が良い」


 「分かりました。ありがとうございます!」


 私は絹物主(キモノヌシ)に礼を言うとツムグさんと共に山を降りた。


 ——————。


 しばらく下山すると山の麓の鳥居が見えてきた。そしてその近くではナビィさんがポツンと寂しそうに立っていた。

 私は咄嗟にナビィさんに駆け寄った。


「ナビィさん!」


「——マカ様、その短剣は…」


 ナビィさんは私が両手に握っていた短剣に指を差す。


 後ろからツムグさんがようやくきて息を荒くして肩で呼吸をするとナビィさんを見る。


 「ええっと……ナビィさんでしたよね。お久しぶりです」


 「——お久しぶりです。ところでマカさん。その短剣は?」


 私はナビィさんにことの顛末を伝えた。

 ナビィさんは険しい顔で話を聞き、古の勇者の話に入ると心なしか力が抜けたように目に涙を浮かべ始める。

 

 ——もしかしたらナビィさんは昔古の勇者と旅した本人では?


 そんなことを考えているとナビィさんは私の手から短剣を咄嗟に取るとぎゅっと力よく握りしめた。


 ——ナビィさんがその本人だったら、かつての友人と会えずともその人の持っていたものが目の前に現れただけでも心強いのだろう。

 だったら指摘しないであげるか。


 ツムグさんもなんとなく察してくれたのか何も言わず私たちに流れを委ねるようにたた微笑むだけ。


 「じゃナビィさん、次はどこに向かいましょう」


 「——安雲の荒波(アラナミ)山ですね。須原国の不死山は妖の神の中でも少し気性が荒くて会話もままならないでしょうし」


 「——そしてそこから西の筑紫島の阿我(アガ)山の順に向かう感じですか」


 「えぇ、理解が早くて助かります。そこで提案なのですが須原国の不死山には私が向かいますのでマカ様は安雲と筑紫に向かってくださいますか?」


 「——荒ぶる神に一人で挑むのですか?」


 「この短剣があれば多少は話ができるはずです。あの人と神は何度も協力しておりましたので」


 「——」


 ナビィさんは決意の目を私に向けると背中を向けた。


 私はそのナビィさんの背中に何故か心配より逞しさと安心感を感じてしまった。

 だけどこのまま別れてしまうと行きたいと言う欲がなくなって永遠の別れになってしまうかもしれない。

 生きないといけない、そう言う気持ちにしないと兄さんを失ったかのような気持ちに押し潰されかねない!


 私はナビィさんの肩を掴む。


 「ナビィさん。絶対帰ってきて私と一緒にカグヤに冒険譚を話してくださいね。カグヤも二人別の冒険譚の方が楽しんで聞きそうですし」


 ナビィさんは顔をこちらに向けなかったものの、肩の力を抜いて私の手を握る。


 「えぇ、そうですね」


 たったその一言だけを口にするとゆっくり歩き始めた——。


 ——————。

 ————。


 あれから山を降りて国栖の集落でナビィさんと別れて私はツムグさんと共に安雲に向かった。

 その途中糸麻(イトマ)に立ち寄って大王に安雲と筑紫に向かうことを告げた後、カグヤと会って少し話した。


 カグヤはやはり拗ねてしまって顔を見せてくれなかったけど、声色は嬉しさを隠しきれず、宮殿で起きたことをいろいろ話してくれた。


 今のところ目立ったことはないみたいだし、大丈夫だろう。


 そして三日ほど準備に費やし、私はツムグさんと共に安雲に向かう身支度を済ませた。


 その日の夜、宮殿ないの寝床に冷たい風が吹き、それで目を覚ますと外から私に向かっての視線を感じる。


 不気味に感じた私は息を呑んで外に出ると庭に古の勇者が白く輝きながらじっと私を見ている。

 私は剣を片手に寝床を飛び出すと柵を飛び越えて剣に手を置いた。


 古の勇者は一言も発さずただ私を見つめた。


 「——何しにきたの? 狼山の件は感謝してる」


 『——』


 「あなたの目的は何? 突然現れて……」


 『——荒波山の神。禍を糧とする妖の神。天人が見逃すと思うな』


 「天人が?」


 古の勇者はそのまま闇世の中に消えていった。


 不思議なその言葉はただ私の耳の残り続けた。


 「マカ?」


 後ろを向くとカグヤは目が覚めてしまったのか寝床から出てくる。

 カグヤは目を描きながら私を見る。


 「——さっきの人、マカの知り合い?」


 「——見えてた?」


 「あの人、マカのこと理解してたね」


 「——そう? 私にはよく分からなかったけど」


 私は段差を上り寝床に戻ろうとするとカグヤに袖を握られる。


 「だってマカのためと言って意味もなく難しい言い回しにしている人と違って端的に分かりやすく教えてくれるし。ありがたいと思っていると思ったけど違う?」


 「——それもそうか」


 古の勇者、なぜ私に興味を持ったのか甚だ疑問だ。


 「マカ、今回の旅本当に私はついていったらダメ?」


 「——」


 私が悩んでいるといつの間にか私の目の前にツムグさんが現れると笑い始めた。


 「一緒に行かせなよ。マカは遠慮しがちだからカグヤを連れていってた方が良いよ」


 「ほら」とカグヤはツムグさんの言葉に合わせる。


 ……まぁ、カグヤは連れていっても大丈夫なのは鳥取(トリトリ)やここまでの道のりの中で分かってはいたけど良いのかな。


 「分かった。行こう。その代わり弱音は吐いちゃダメだからね?」


 「うん。大丈夫」


 カグヤの目は月明かりのせいもあってまるで星のように綺麗に輝いていた。


 ——翌日、私はカグヤとツムグさんと共に安雲に向かった。

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