第13話 謎の低血圧?
夜、相方と話をしながら右の背中を揉んでいた。
背骨のあたり、コリコリして凝っているなぁと思いながらもみほぐしていると、突然胸苦しくなり、身体がしんどくなった。
普通じゃない感じがして、近くにあった食卓の椅子に座る。そのまま平然を装いつつ彼の話を聞いていたが、冷や汗と動悸と頭がフラフラしてきた。
あ、気を抜くと意識飛ぶ。
お腹の痛みはいつもと変わらない程度。
「ごめん、ちょっとおかしい」と話を切り上げた。
血圧が高いのかもしれない――そう思って測ってみると、予想とは真逆に驚くほど血圧が低かった。
56の32!? 脈拍55。ありえねぇーw むしろよくエラー出なかったな。これはマンシェットの巻き方が悪い。でも苦しくて再計測できそうにもない。
血圧計を放り出し、すこしでも楽になりたくて床にうずくまるように寝そべってみた。
ヨガで言うところの、チャイルドポーズというやつだ。といかこれしかできなかった。これ以上寝そべると、動ける気がしなかった。
そのままの姿勢で暫くすると、いくらか回復した。なんとか動けそうだ。もう寝よう。
今日はいくらかメンタル面でも負荷がかかっているし、食事量が少ないのも影響しているのかもしれない。
「出血したんじゃないの?」
「うーん。そんな痛みは感じない」
相方に水を用意してほしいと頼み、夜の薬を飲んでベッドに潜った。
これで痛みが増強したり、熱が出たら病院だなぁと思いつつ、眠れるまでぼんやりしていると、相方が血圧計を持ってきて測ってくれた。
「いくつ?」
「109の67、脈拍61」
「うん、普通……」
「脈拍60ってすくなすぎない?」
「いや、正常……いつもそんなもん」
そこまで言って、眠ってしまった。
翌朝、何事もなく起きれた。
良かった〜
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