【一粒の砂】
またところ変わって、
ママは、館内にある取り調べ室にいた。
ママは、10人の刑事たちからあれこれとめんどいことをたずねられたのでうんざりしていた。
刑事たちは、ママに対して事件が発生した8月19日の晩はどこにいたとしつようにたずねた。
ママは、気が狂いそうな声で刑事たちに答えた。
「アタシは知りません!!」
刑事たちは、ママに対して困った声で言うた。
「私たちは、あなたを容疑者だとは言うてませんよ〜」
「それなら解放してよ!!」
「ですが、あなたが殺された
「アタシが
「そんなことは言うてませんよ〜」
「だったら解放してよ!!」
「ですが、
ママは、怒った声で刑事たちに言うた。
「そんなにアタシを容疑者にしたいのね…あなたたちは何がほしいのよ!?」
「何がほしいって?」
「あんたたちはカネがほしいのでしょ…」
「違いますよ〜」
「それじゃあ、なにがほしいのよ!?」
「なにがほしいって…」
「賞状がほしいのでしょ…」
「それもあるけど…」
「やっぱりそうよね…
「そんなことはしません!!」
「居直らないでよクソバカ
ママからボロクソになじられた刑事たちは、ひどくうろたえた。
端にいた刑事が
「ちょっと
「なんやねん。」
「水虫の薬をつけるのはあとにしてください!!」
「待って〜な…足がかゆいねん…」
「
「あんたね…片意地はらずにワシラの問いに答えろよ…」
そして、インキンタムシがかゆい部分にスコーピオンをぬりながらママに言うた。
「事件が発生した8月19日の夜は、どこにいたのだ?」
ママは、怒った声で
「ちょっと!!インキンタムシがかゆい部分に薬をぬりながらものを言わないでよ!!」
「そないに怒らんといてーな…」
端にいた刑事が
「
「かゆいねん…」
それからまた5分後であった。
これにより、ママは
8月28日の昼前であった。
ママは、白のニッサンキャラバンの護送車に警察官たちと一緒に乗り込んだ。
それから数分後に、護送車は30台の白バイに囲まれる形で宮崎県警本部から出発した。
護送車は、県警から出発したあと一ツ葉道路(有料道路)を通って宮崎空港へ向かった。
宮崎空港に到着した後は、空路で松山へ移動する予定であった。
護送車が大淀川にかかる大橋を走行していた時であった。
この時、死角の部分にヒットマンが潜んでいた。
(ピピッ…ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ…キュイーンキュイーンキュイーンキュイーンキュイーンキュイーンキュイーン…)
ヒットマンがかまえている銃に取り付けられている電子スコープに30台の白バイと白バイに囲まれている護送車が映っていた。
(ピピピピピピピピピピピピピピピピ…)
照準があったことを知らせる電子音が鳴った。
そして…
(ズドーン!!ズドーン!!)
30台の白バイが銃で次々と撃たれたあと、次々とテントウした。
(ズドーン!!キキキキキキキキキキキキキキキ!!)
この時、護送車の
そのはずみで、護送車が急停車した。
(ワーッ!!ドスンドスンドスンドスンドスン!!ガシャーン!!)
このあと、ヤクザの男たち3〜4人がワーッと叫びがなら護送車に向かって来た。
そして、破壊力の強いハンマーで車両を壊した。
(バタン!!)
この時、反対側の扉が開いた。
同時に、ママが車から逃げ出した。
「アニキ!!」
「ああ!!」
「待たんかいコラ!!」
3〜4人の男は、凶器を捨てたあと逃げ出したママを追いかけた。
ママは、ケーサツだけでなくヤクザの男たちからも追われる立場になった。
その一方で、事件に使われた凶器が発見されていないなどの問題が生じた。
それから7年後であった。
ママの親族がお役所にシッソウセンコクを提出した。
これにより、ママは家の戸籍から外された上に死亡したことになった。
また、その一方で
ママにシッソウセンコクが出されたので、私はママと会うなと厳命された。
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