73.けじめをつけましょう
宴会が続く中、時間になったのでお店を閉めに行く。売り上げが落ちてきているとアイリスは言っていたけど、微々たるものだ。一日で二億も稼げれば御の字すぎる。
正直、使い道がない。バトルロイドをいっぱい買って、世界征服でもしてみるか? 面倒くさいな、却下だ。世界征服できたとして、その後の統治が大変だ。オートロイドに任せればいいか?
いや、やっぱり面倒だ。わざわざ自分から社畜のような苦労をするくらいなら、スローライフを目指したい。左団扇で生活がしたいなぁ。
部屋に戻り、風呂に入る。今日は美紅が一緒だ。風呂上がりにルナさんからオレンジジュースを渡される。うまぁ……あれ? カァーっと喉の奥が熱くなる。テーブルの上にはスピリタスのボトルが……。
チュンチュンと雀の鳴く声が聞こえる。
なんか、ベッドが狭い。右を向けばアイリスの綺麗な顔が、左を向けばルナさんの綺麗な顔が……うそ!?
全裸だ。三人とも全裸だ。それも確実に事を成した後だ……。やっちまった……。
「う、う~ん。あなた様、起きましたか。顔に似合わず、夜は野獣に変わるとは」
「やっぱり、やっちゃった?」
「妾の操を捧げましたゆえ、末永くよろしくお願いします。あなた様」
人間の嫁さんもらう前にノーマロイド二人とドラゴンを嫁にしてしまった……。ハーレムか!? これがハーレムというものか!
風呂入ろ。
入れ替わりでアイリスとルナさんが風呂に入る。美紅は朝食の用意をしている。
リビングに敷いた羽毛布団がもぞもぞと動いている。
「ぬくぬくなのです! 出たくないです!」
「ちぃ~」
高級羽毛布団だからね。そりゃあ、ぬくぬくだろう。ピムの無邪気な笑顔を見ながらも、さっきのことを考えるとため息が出る。はぁ~。
昨日の焼き魚とお惣菜の残りで朝ごはんを食べる。朝からコロッケ、唐揚げが美味い。朝からこんな脂っこいものを食べても平気だ。若返ったからだろうか?
でも。焼きカマスが一番美味しかった。朝ごはんはやっぱり焼き魚だよね。塩鮭、納豆、味噌汁があれば最高。
朝食を食べ終わり、ピムとチロルに魔法少女のアニメを見せている間に、美紅、アイリス、ルナさんを寝室に呼ぶ。
「どうしたの?」
「いや、まあ、その、なんだ……」
「クート、ルナのことであれば、私たちは気にしてません」
「ん? 妾のことか?」
気にしてないと言われても、自分がここまで節操のない男だとは思っていなかったわけで……。
「クートは私たちのマスターだから気にしないでいいよ?」
「私たちはクートに付いていくだけです」
「妾もあなた様を縛るつもりはないゆえ、気にするでない」
そう言われてもねぇ。ただ、はっきりとはしておきたい。
「俺は美紅とアイリスが好きだ。愛してる。ルナさんは好ましい方だと思っている。昨日の件もあるから責任は取る。そして、好きになって愛する。みんな平等に愛するってのはズルい言い方だけど。許してほしい」
「アイリスはクートを愛してるよ」
「私もです」
「妾もよ」
まじにこういうことを正面から言うと、こぱっずかしいね。でも、これはけじめだ。ちゃんと言葉で伝えないと駄目なんだ。
「じゃあ、ルナさん。あなた様じゃなくてクートって呼んでください」
「うむ。ならば妾のこともルナと呼ぶがよい。夫婦となったのだ、さんはいらぬ」
「わかった。ルナ、よろしく」
「クート、よろしく頼む」
アイリスを
これから、ルナの服を買いにいく。イブニングドレスでは外が歩けない。
「ん? そういえば、そのドレスって本当の服なの?」
「これは人化した時に鱗を変化させたものよ」
「じゃあ、いろいろな服に変えることもできる?」
「できるが、ちと面倒でな。あまりしたくはない」
ということは、やっぱり服を買いに行ったほうがいいね。
今日は銀座に行こう。和風美人のセレブって感じのルナにはお似合いだ。
クリスニャン・ディオール、シャニャル、サンローニャン、ニャッチを回り、六百万越えの買い物をした。ルナの物だけでなく美紅とピムの服も買ったからこうなった。
美紅にはカルニャエ、アイリスにはティファニャー、ルナにはブルニャリで指輪を買った。総額五百万だ。
お昼は予約していていた日本料理店。寿司からすき焼き、天ぷらなんでもあるお店。個室を予約してある。一見さんお断りではないが、有名なお店だ。アイリスがいないけど、アイリスは今度二人っきりで食事をしようと思う。
コースを三人前頼み足りない分は別で頼むことにした。俺とピムで一人前で十分だろう。
前菜などが出てきて美紅とルナは日本酒を飲んでいる。俺とピムはジュース。その後、目の前で天ぷらを揚げてくれ、熱々を頂く。ピムは海老が気に入ったみたい。いくつもお代わりしていた。
俺はマイタケ、カボチャ、サツマイモの天ぷらを堪能。銀杏の素揚げも美味かった。
コースの最後は釜めし。ピムと半分こにして俺は終了。美紅とルナはまだまだ不十分。ピムももう少しいけると言っている。なので、お寿司を頼む。これも目の前で職人さんが握ってくれる。
職人さんが握っても握っても注文が止まらない。酢飯やネタがなくなりそうになり、慌てて追加が入る。みなさん、職人さん泣いてるよ?
俺はそんなみんなを横目にプリンをちょびちょび食べているだけだ。大トロ旨そうとは思うけど、腹がいっぱいで無理。
何度目かの追加でやっと終了。
三人が満足したようでなによりだ。
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