66.ドラゴンを撃墜しました
GM一号くんのビームマシンガンがドラゴンを襲う。
全弾命中! しかし、命中しているが……。
「なんか、効いてないね……」
「効いていませんね」
当っている。確実に当たっているけど、まったくといっていいほどビクともしていない。どちらかというと、攻撃を受けているドラゴンの顔は、煩わしそうな顔に見える。
GM一号くん今度はロングビームキャノンを発射。それを察したドラゴンが黒いブレスを吐き相殺した。まじかよ……。
だが、驚いたのは俺だけではないようだ。ドラゴンも初めて驚いた表情をした。
そのドラゴンがホバーリングをやめて動きながらの攻撃に変えてきた。
その結果、ロングビームキャノンでは相手が近すぎて狙いが定まらないようで、GM一号くんロングビームキャノンを諦め、ヴェスパーで巨大なビームサーベルを振り回しドラゴンを攻撃。
しかし、すべて躱されている。凄い機動力だ。
振り切ろうにもスピードは向こうのほうが上で振り切れない。
こうなりゃ、点と線の攻撃が駄目なら面での攻撃ならどうだ!
「GM一号くん、ショックバースト発射!」
さすがに機動力の高いドラゴンでも直径百メートルの円攻撃は躱せず、空中で痙攣して地上に落ちていく。
「どうする? このまま逃げる?」
「そのほうがよろ……」
「駄目です! ドラゴンは高い知性を持つです! 放置は危険なのです!」
えぇー、放置は駄目なのぉ? あれの前に生身の姿を晒したくないんですけど……。
「仕方ない、下りて様子を確認しよう」
「クート、さすがにあれが相手では守り切れる自信がありません」
「だよねー。取りあえず、GM一号くんは連れて行こう」
最悪、交渉決裂した場合、GM一号くんを囮にしてドアで逃げる。美紅とピム、チロルにも説明しておく。
ドラゴンは森の端のほうに木々をなぎ倒してながら落ちていったのを見た。俺たちは森の端にGキャリーを着陸させ、収納して森の中に入る。装備は万全にしてからだ。それでどうこうできるかは疑問だけどね。
先頭は強化シールドを前面に張ったGM一号くん。その後に美紅、俺、ピムが続く。チロルはピムの頭の上だ。
少し歩くと、いた。ドラゴンは倒れたままの状態だ。見た感じ、怪我はなさそう。
近寄ってみる。デカイ……。
ドラゴンまで十メートルを切ったところで、ドラゴンが動き出す。
むくっと首を持ち上げ、こちらを睨み体を起こす。更にデカく感じる。
ドラゴンが口を大きく開ける。まじかぁ、ここでブレスかよ。気合を入れろ、やるしかないぞ、俺!
「ちょっとまったぁ~~~! 話しができるなら話がしたい!」
ピクリと顔を動かし、ドラゴンが口を閉じる。
「話しとな? 言ってみよ」
おぉー、話しが通じた。ピムは震えながら美紅の足にしがみ付いている。正直、俺も怖い。
だが、このドラゴンの声、女性の声なのだ。そのおかげで、なんとか腰を抜かさず立っていられる。
「いろいろとコミュニケーション不足で交戦しましたが、元を正せばそちらが一方的に攻撃してきたから応戦したまで。こちらに争う意思はありません」
「ありませんです……。ありませんです……」
ピムがうわ言のように呟いている。よほど、怖いらしい。
「ふむ。言われてみればそうかもしれぬ。得体が知れぬゆえ神人かと思い、ちとムカついてな。つい攻撃をしてしまった。許せ」
許せって……。俺たちじゃなかったら消し炭になってたよね? 軽くない?
「んー、そなたたち、神人には見えんな。もしや噂の勇者か?」
「噂? 知っているんですか? 勇者のこと?」
俺がそう聞き返すと巨体のドラゴンが消え、目の前に黒髪の美女が現れた。おかっぱのロング? 日本人形のような髪型で露出度の高いイブニングドレスを着ている。美紅やアイリスに負けず劣らずの美女だ。見た感じ日本人のまんまだ。
まさか、この人がドラゴン?
「妾はルルナライテ。好きに呼ぶがよい」
ルルさん、いや、ルナさんが似合いそう。太陽というより月って感じの和風美人だからね。
「それではルナさんと呼ばせてもらいますね。俺はクート、彼女は美紅、そしてピムとチロル」
「お初にお目にかかります。美紅と申します」
「ピムなのです……」
「ちぃ~」
「ルナか、いい響きよ。気にいった。しかし、変わった連れよのう。幻獣までいるとは」
あれ? 幻獣なの? ピムは神獣って言ってたけど?
まあ、それは後でいい。まずはいろいろと聞かなければならないことがある。
このまま、立ったままではなんなので、お昼には早いけど飯にしよう。野外バーベキューセットを展開する。
「ほう。不思議な業よ」
ルナさんに座ってもらい、美紅にバーベキューの準備をお願いする。
「お酒は大丈夫ですか?」
「うむ。酒は得意よ。妾の義兄で
好きじゃなくて得意ときたか。
備え付けの冷蔵庫から冷えた瓶ビールと冷えたガラスのジョッキを出す。ピムとチロルには巨峰ジュースを出してあげる。
冷えたジョッキにビールを注ぐ。いい感じに泡が立ち最高の仕上がりになった。
「どうぞ」
「うむ。頂こう」
ルナさん、ジョッキを持ってその冷たさに驚き、そして一気飲みして更に驚く。
「う、旨い!」
そうでしょう!
猫(ΦωΦ) Ψ(ΦωΦ) Ψ(ΦωΦ) Ψ(ΦωΦ) Ψ(ΦωΦ) Ψ猫
ドラゴンの長が義兄?
ってことは、あの
答え合わせは次回ですにゃ!
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