25.ドリームグループは世界を越えているようです
二千万Gかぁ。確かに俺の要望どおりの高性能。
だけど、日本円で三千万だぞ。土地付き一戸建てが買える値段だ。まあ、その一戸建てが丸ごと入る容量なんだけどね。
それが三つだよ? 九千万だよ? 四億Gという六億円規模の資産を持った俺でも躊躇する値段だ。
アイリスをちょいちょいして、耳元で指示を出す
「社長~、お願い~、もう少し安くしてぇ~」
「エぇー、ワかリましタ。カラーヲお任せデ税込み一千五百万Gにシちゃイまース」
「社長~、安い、安い~」
ダビーさん、ぜってぇこっちの世界のこと知ってやがるな。
それよりだ、教えていないセリフをどうして知っている!? アイリスくん!
現物を見せてもらい状態を確認。問題ないので支払いを済ませる。
ダビーさんに渡されたのは二の腕に付けるタイプのバングル。金色、銀色、茶色……銅か? ってオリンピックか!?
美紅は金色、アイリスは銀色、俺は銅、じゃなくて茶色になった。選んだんじゃないよ。そうなったんだよ?
血でも唾液でもどちらでもいいので、バングルの決められた場所に付けると使用者登録とリンク機能が使えるようになる。
仕方ないので交互にペロペロする。間接キスだね。今更か。
身に着けた後に起動させて、お互いのバングルを接触させてリンク設定を行う。いろいろ設定ができるようだ。例えばフォルダ分けした後に、そのフォルダからは本人以外物を出し入れできなくするとか。
亜空間領域拡張ベルトは予備にする。ベルトだから邪魔にならない。それにリンク機能は付いていないけど、身に着けているとステータスでバングルと物のやり取りができると教えられた。
さっそく、ベルトに入っていた物をすべてバングルに移動しておく。
「私は猫がいいです」
「アイリスはワンちゃんかな~」
二人はおまけのリュックを選んでいる。蓋の部分がアニマル顔になっているリュックだ。防水、自動修復、汚れ防止、温度調整付きの何気に高性能。美紅は黒猫顔、アイリスはパグ顔を選んだ。俺はちょっとね……。
なので、ふざけた名前の自動追尾付きライトどこでも明るいピッカリ君を選んだ。起動させると頭の上二メートルくらいに浮かび光る。自動追尾、調光調色、指向調整機能付きでなかなか便利。
試しに起動させると、頭の上に光る玉が現れ全方位を明るく照らす。移動すると頭の上に固定されているようで一緒に移動する。これもステータスと連動していて、自由に明るさや色、照らす向きを調節できる。
このピッカリ君も凄いが、なにより、俺のステータスが何気に凄いと思う今日この頃。
「ダビーさん、ありがとうございました」
「大切に使います」
「ばいば~い」
「マたのお越しヲお待ちしテおリまス」
帰ろうか。
部屋に戻り悩む。夕飯、どうしようか? また同じものじゃやだよね?
外に食べに行くか。二人を連れて近くのファミレスに行く。
「ファミリーレストランですね」
「アイリス、初めてだよ~」
そりゃ、初めてだろうな。昨日生れたといっていい二人だ。
「好きなものを頼んでいいよ」
そこから二人はタッチパネルと怒涛の格闘が始まる。タッチパネルを操作する指の動きが早くて見えません……。
五分ほどの格闘が終わり、俺も選ぶ。何にしようかな? ここは定番のチーズインハンバーグのサラダバーセットとドリンクバーにしよう。
注文を決定してサラダーバーとドリンクバーの説明をしようとしたら、もういない……早っ!
サラダバーの所に行くと器を山盛りにした二人がいる。既に馴染んでいる……。
ポテトサラダ、マカロニサラダは鉄板だな。その上にコーンと枝豆、オニオンフライをトッピング。クート・スペシャルの完成だ。
ドリンクは一杯目はコーラと決めている。それ以降はウーロン茶のみ。健康を考えているとかではなく、たんに好きだから。コーラは好きだけど飲み過ぎると炭酸でお腹が張ってご飯が食べられなくなるから、最初の一杯か余裕があれば最後にも一杯飲むくらい。
そして、目の前に欠食児童ならぬ欠食大人がいる。これから注文した料理がくるというのに、そんなにサラダとドリンクを腹に入れて大丈夫なのだろうか?
注文した料理が届き始めると一つのテーブルだけでは載りきらなくなる。仕方がなく食べ終わった食器を隣のテーブル置かせてもらう。
凄い量の料理、そしてフードファイター並みの食いっぷり。そのうえ、超が付く美人二人。注目されないわけがない。
そうすると、勝手にスマホで撮影する輩も出てくる。さすがに気分が悪いので、肖像権の侵害だぞ、もし公開したら訴えるからなと言ってやった。そいつらはチッと舌打ちして撮るのを止めた。なんかムカつく。
それでも食い続けるフードイーター。まさしく
食べ終わって会計すると二万円が消え、長いレシートだけが残った……。
まあ、いいんだけどね。
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