21.起動しました
自室に戻り、まったりとテレビを見ていると、インターホンが鳴った。モニターを除くと運送屋だ。荷物が多いのでどうしますか? って言われた。
下に降りていき確認すると、確かに大荷物だ。マンションの玄関に出されても困るので、裏の物置があるスペースに車を移動してもらい物置の裏に置いてもらう。
さすがに、運送屋さん一人で運ばせるのは忍びないので手伝った。まじ疲れた……。この若返った体、まじでひ弱だ。なんとかしなくてはならぬ。
すべて降ろして運送屋が去った後、誰にも見られていないことを確認して収納する。さっきの苦労はなんだったんだって感じだ。
びっしょりと汗をかいたのでシャワーを浴びてから、MeTubeで牛丼完全再現のサイトをいくつか見てそれっぽいレシピを書き写す。それを持って業務用スーパーに行って買い物。
レシピの材料とマヨ、食用油を大量に購入。何度かに分けてね。持ちきれないから。食用油に関しては店裏の倉庫の場所に一か所に纏めて置いてもらった。
その後は、牛丼屋に行ってこれまた大量にテイクアウト。近くに別の牛丼屋もあるので、そっちにも行って大量にテイクアウトした。牛丼はいくらあっても困らない。牛丼以外も大量買いしたから飽きることもない、たぶん。
部屋に戻るとポッドのパネルが青く点滅している。どうやら、二十時間経ったようだ。
それでは、御開帳といきますか。
パネルを操作して起動させる。数分経つとプシューと音を立ててポッドが開く。
二人が上半身を起こし、こちらを見ている。もちろん、二人とも何も身に着けていない。お、大きい……。目のやり場に困……らない。ガン見だ。
二人が立ち上がって俺に近寄ってくる。無表情で怖い。
それと最初見た時の顔と違っている。のっぺりとしていた顔が彫りが深くなり、普通の人と変わりがなくなっている。調整とはこのことなのかな?
近寄ってきた黒髪の美女にいきなりベロチューされ、口内を舌で蹂躙される。
シチュエーション的に見ればとても官能的なのだが、まったくエロさを感じない。愛情もなくただ機械的に舐められている感じ。
ベロチューはすぐ終わり黒髪の美女が離れると、今度は銀髪に近いプラチナブロンドの美女が無理やり俺の顔を彼女のほうに向けさせベロチュー。
これもさっきと同じ、機械的で愛情の欠片もない。
こちらもすぐに終わり離れる。
「「マスターヲ認識。情報ノ共有ヲ求メマス」」
情報の共有ってなんだ? そんなのはあの店の主人に聞いていないぞ?
俺が困った顔をしていると、二人はテーブルの上に載ったノートPCに目を向ける。
「「情報端末ノ使用許可ヲ要請シマス」」
「ど、どうぞ」
二人はソファに座ってPCを起動させる。教えていないのにパスワードまで入れて立ち上げやがった。なんか高速で画面がスクロールしているのを、二人はジッと見ている。
集中しているところ悪いが、美女二人がすっぽんぽんでソファに座る姿はまずいと思い、俺の下着とスエット二着を持ってきて着るように指示した。
二人はキョトンとした顔で俺を見る。まじかぁ、一般常識が通用しないのか……。
仕方がないので、着せてやる。なかなかにスリリングな体験だった。いろんな意味で。
服を着せるとまたPCを見始める。
腹減ったな、夕飯を食べるか。今回は牛カルビ丼にしよう。お茶を飲みながら牛カルビ丼を食べ始めると、強い視線を感じる。二人だね。ガン見されている。
「食べる?」
コクっと頷く二人。
お茶とスプーンも用意して牛丼を出してやると食べ始めた。無表情なのだが、なんとなく目が大きく開かれている気がする。気に入ったのかな?
テレビを付けると、まだ居酒屋のガス爆発のニュースが流れている。今だに見つかっていない行方不明者が公開されている。どうやって調べたのだろうか? まさか、俺のことはバレてないよね。
行方不明者は五人。男性三人に女性二人のようだ。男性三人はサラリーマンで女性は大学生みたいだ。
女性二人は友人同士のようだが、ほかの男性三人とはまったく関係性がないらしい。男性三人も別々の会社に勤めており、関係性はないそうだ。そんな五人が揃って行方不明。マスコミが騒ぐのは当たり前だな。
おそらくだが、この五人は異世界にいる。俺と同じように異世界に転生したと思う。だが、俺のドアのような力は持っていないのだろう。それでこちらの世界に戻ってこれないでいるのだ思う。
俺って運が良かったんだな。戦う力は得られなかったが、それ以上の力を得られた。自分の力で俺Tueeeはできないが、
それより、五人は無事に生きているのだろうか? もしかしたら、凄い力を手に入れているかもしれない。俺の代わりに俺Tueeeしているかもしれない。その力で強く生きてください。
心よりお祈り申し上げます。
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