第37話 一人称の文章と三人称の文章は根本から違う!

 ようやく解りました! 何度チャレンジしても一人称で作品を書き上げられない理由が、やっと解明できました!


 三人称の地の文と一人称の地の文は、そのロジックがまるでベツモノだったんですよねぇ。単純に、本人の語りなのか他人の語りなのかの違いだけだと思ってたんですけど、厳密には三人称が「他人」という観念じゃない、という理解をしました。


 三人称は単純な「誰かの人格」とはまるで違うモノなので、それと同じ感覚で一人称を書こうとしていたから書けなかったようです、恐らくですが。


 いろいろと、小説の書き方というヤツで言われていた事柄がパズルのように組み合わさっていって謎が解けていきました。いや~、鈴木先生が仰ってた「キャラの履歴書」ということがここまで重要だとは。


 一人称の根幹は主人公の設定にあり、主人公がカッチリと定まっていないと、まさに一文も書けません。特に、主人公=地の文の主格が、どういう性格でどういう価値観で、どんなコダワリやクセを持つのか。


 一番重要なのが「主人公は何に囚われているのか」というポイントで、これを明確に把握していないと一人称の文体が崩れる、ということを実感しましたね。


 この「何に囚われているのか」という点は、そのまま物語のテーマやストーリーそのものや、イベント各種を経験する主人公の行動や言動にも影響し、それを表す地の文の単語表現の選択にまで関わってくる、という具合。


 なぁんだ、そうだったのか! というワケで今さらですが、ようやく納得のいく回答を見つけられました。

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