第2話 渇望

私は神ではない。私はただの人間だ。でも、私は人間に飽きていた。人間は愚かで、残酷で、自分勝手だった。人間は自然を破壊し、地球を汚染し、争いを繰り返した。人間は神に背いて、神を忘れて、神を否定した。私は人間に失望していた。


私は神になりたかった。私は神の力を手に入れたかった。私は神のように人間を導きたかった。私は神のように人間を愛し、平和を求め、自然と調和し、地球を守り、希望と夢を持ち、感謝と尊敬を忘れず、互いに助け合うようにしたかった。私は人間に幸せになってほしかった。


彼は神となり神の力を手に入れる為に

あらゆる場所に行き

あらゆる試練に挑み

あらゆる可能性を探り

あらゆる事をした



だが彼は、神となることも神の力を手に入れることもできなかった。

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