消えてしまいそうな

夜中 声が出ないと

自分の存在がずんと重く感じられる

沈黙とは こんなにも恐ろしいものなのか

昼間 耳が聞こえないと 

自分の存在がずっと小さく感じられる

沈黙とは こんなにも寂しいものなのか

早朝 目が霞んで見えないと

自分の存在がすんと軽く感じられる

沈黙とは こんなにも頼りないものなのか

鼻から吸い どんよりと愚痴を吐き出し

壁を伝い 冷たい音を知る

そこは暗闇

消えてしまいそうな明日

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