詩集「残響ノ産声」(完)
不可世
第1話「アインズ」
インセンティブな
バイナリーローテーション
この際難しい事は置いて
ヒップホップみたいに
ラフにフェードアウトしないか
最上級のトニックウォーターで
転がるリアルから覚めて
泥沼の夢に浸かろう
そうだった
君は聡明で賢くて健康的だ
だから不健康な僕は𠮟られてばかりだ
ノイローゼなんて
サムズアップして
イミテートされた
ブラックボックスを
君はやはり開けてしまう
それが例え世界的なタブーであっても
君は迷いなく難関に挑むのだろう
やはり君は人としておくのが勿体無いくらい
高次元な存在だ
そんな君の隣に僕が居て
いいのかなんて
思うけど
相変わらず君はすべてを受け入れるから
その優しさに僕はすがってしまう
そうして君の肥大化する許容量が
いつか天にまで届きそうで
ちょっと怖いや
だけど君は淡白に淡々と事を成すから
その綺麗な手際にただ僕は溺れて
愛してしまったんだ
好きになってしまったんだ
だがこの愛を君は受け止めた時
君の本当がエゴだったかもしれないと
知りえそうで
誰にでも優しいなら
ただの勘違いしたのは僕だって
そう怖くなって
だけど君は
変わらず僕に微笑んで
その愛しさが
ただ心を何度も癒すから
すさんだ僕が生き返るから
今はこのまま
ただ君の傍にいたい
それだけでいい
それでも確かな愛をもらっているんだ。
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