第8話「君が居る」

ああ、全て失っていく

生きてる事さえ

もう意味がないほど

死に近づいている


この暗雲を立ち込める訝しい煙を

ただ並べられた悪循環を

もう僕はやり過ごせそうにない


ただ皆と同じように

時間と共に老いて死にたかった

だけど僕にそれは出来そうにない


既に何百と傷つけた

何千と思いを踏みにじった

だから自分の愚かしさに気づいたから


生きていくのは、間違っている。

死ぬ事が報いになるんだ懺悔なんだ


ああ、最低でごめん

もう僕は変わる

死を持って変わる

だから傷つけてごめん


俺が居ない世界の方が

きっと気持ちのいいはずだから

じゃあな。


俺みたいになるなよ。

じゃ、バイバイ。

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