おさけ

酒を飲んで見る視界が

本当の視界のような気がしている

私は私を操縦して

視界が揺れては波打って

痛みが鈍くなってくる

吐瀉物に溺れてしまえたら

海で溺れたと言っていいかな

ずっとほろ酔いなのです

千鳥足で綱を渡るのはつらい

だけど柔らかい

雲の上を歩いているようで

心地が良くてやっぱり最悪

天井を見上げると瞼が浮腫む

朝日が現実を押し出して

また今日が始まる

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