身重
存在しない座標に
ピントを合わせて
存在しているかのように
どこにもない身体を
無理やり肉として
存在させているかのように
とうの昔に食わされた
屈辱に孕まされていま
怒りが腹を蹴り上げている
いずれ轟く産声が
私の腹を割るのだろう
私の声をかき消すかのように
私の声を打ち消すかのように
震える脚の間から
今度は何が流れてくるの
肉というもの以外で
ねえ。
残されたものなどなにもない
どこにもなにもないのだと
確かに強く私に言って
ねえ、
あなた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます