シロハのスルーズ諸島空軍ナビ!#1

 シロハのスルーズ諸島空軍ナビ!

 ここからは、このシロハ・ツクヨミが、スルーズ諸島空軍の装備について紹介していくよ!

 え? 君は誰なんだって? それはまた、後々説明するとして。

 

 今回紹介するのは、これ!

 練習機、PC-21!


(参照外部リンク:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:PC-21_(52526609686).jpg)


 PC-21は、見ての通りプロペラ機──正確には、ジェットと同じタービンエンジンでプロペラを回す、ターボプロップ機だね。

 その役目は、戦闘機のイロハを教える事。いわゆる「高等練習機」だね。これを乗りこなせるようになったら、戦闘機へステップアップ!

 え? プロペラ機でジェット戦闘機にステップアップできる訳ないだろ、って?

 確かに今の戦闘機は高性能だし、とにかくハイテク技術の塊だから、覚えなきゃいけない事がいっぱいある。

 プロペラ機じゃ不安になる気持ちもわかるけど、できちゃうの! このPC-21ならね!


 PC-21は、最新技術の粋を集めて生まれた、究極のプロペラ機とも呼べる新しい飛行機なの。

 洗練されたボディに、パワフルなPT6A-68エンジン、それを推進力に変える5枚翅のプロペラ。

 それが生み出す性能は、ちょっとしたジェット機にも匹敵するレベルなの。

 航空ショーで見せるデモ飛行だって、完全にジェット機のそれ。

 この性能があれば、それまでジェット練習機で行っていた訓練を、完全ではないけどカバーできるって訳!

 しかもターボプロップ機はジェット機より燃費がいいから、お財布もニッコリ!

 つまり、PC-21があれば、今までよりも安く効率的にパイロットを戦闘機に乗せる事ができるようになるって訳!


 コックピットはタンデム複座。普通は前席に学生が座って、後席には操縦を教える教官が座るの。

 水滴型のキャノピーは、とても視界がいいし、後席は一段高めに配置されているから、後ろからでもちゃんと前が見える。

 このような配置は、「スタジアムシーティング」って言う練習機のスタンダードだから、覚えておいて!


 もちろん中身だって、戦闘機パイロットをしっかり育てられるように工夫されているの。

 計器盤は、戦闘機と同じデジタルグラスコックピット。

 戦闘機で使う機能は一通り揃っているし、暗視ゴーグルにも対応しているから、夜間の訓練も大丈夫!

 しかもPC-21は、ちょっとしたレーダーや武装のシミュレーションもできるの。

 これを使えば、空中戦や対地攻撃のリアルな模擬戦だってできちゃう!

 つまり!

 戦闘機の操縦の仕方も戦い方も学べる、高等練習機に必要な機能は全部揃ってるって訳!


 さてさて。

 スルーズ諸島空軍では、増備が進むF-16のパイロット教育に対応した練習機として導入されたPC-21。

 今回のお話でも、戦闘機への橋渡し役として、しっかり活躍してくれたね。

 さあ、次はお待ちかねのF-16! がんばれ! お兄ちゃ──こほん、失礼。


 次回も、見てねー!

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