第6話 (終)

 1発で、終わった。

 簡単でした、みたいな顔で俺の女が歩いてくる。


「せんげんどおりいっぱつけーおーですね」


「おまえの女は最強だからな。わたしの男の索敵があればこんなの簡単だよ」


「へへ」


 さて。帰って炒め物。


「ほれ」


 何か、投げて寄越される。キャッチ。


「うわぁ」


 綺麗。


「落ちてた。やるよ」


 石ころ。やはりRCCに反応して輝いている。そして、マイナスの反応とはまた違う、煌々としたした輝き。


『RCCに反応して明減するのか。おいそれは組織によこせ』


「えっやだ。俺の女のプレゼントなのに」


 しんでも渡さんぞ。


「そういわれると思って、もう少し取ってきた。いちばん綺麗そうなやつはわたしの男に贈るが、それ以外は組織にやるよ。それでいいだろ?」


『良し』


 さすが俺の女。雑にたくさん集めてきてる。それでこそ瞬間火力。

 でも、いちばんきれいなやつは、俺にプレゼントしてくれる。きらきらした、瑪瑙のような明減の石だった。


 夜の灯りで、きらきらと光り輝いている。




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