第4話

 上からの攻撃になった。

 ちょっと苦戦している。哨戒班だけでは絶妙に火力が足りない。他の組織の力自慢も、他の任務があって増援には時間がかかるらしい。


「あっ、そういう感じで良いんだ。そう。まっすぐ穴を開けるだけでいい」


 攻撃を一点に集中させて、穴をひとつ作る。そして、そこから中にいる俺の女と連絡を取って。内部から瞬間火力で壊す。


『通信感度。徐々に上がっては来ている』


 穴が開くまで、もうすぐか。


『本当に、穴ひとつでいいのか。増援を待ってもいいんだぞ?』


「要らんよ、そんなもん」


 俺の女だけで十分だ。俺の女は強いんだから。


「それよりも。いくつか野菜を買い忘れたから、暇だったら買っといてほしい」


『炒め物の具材ね』

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