第29話応援
ー前回のあらすじー
Sランク冒険者パーティー《
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(side.栄一)
「見なさい!これが《英雄の残滓》の力よ!」
そんなエマの意気揚々とした声とともに、「ドサッ」と大量のゴブリンの耳が詰まった袋がカウンターに置かれる。
「す、すごいですね。こんな量、始めて見ましたよ。」
俺があまりの量に驚き、素直に褒めるとエマは自慢げそうに胸を張った。
「フフン!こんなの朝飯前よ!」
……ホントか?
なんか後ろで泥だらけのレオとアレクがハァハァって息切れしてるけど。
まぁ、エマはピンピンしているが。
「……49、50っと、こんなもんですかね。はい、今回の依頼の報酬です。」
そんなエマ達の様子をみながら、ゴブリンの耳を数え終わった俺は自分の懐からも金貨を出し、少し多めに報酬を渡す。
「…あのう、これ多いですよ?」
「私からの応援の気持ちです。これでなにかいい装備でも買ってください。」
金貨に気付いたレオが指摘してきたが、俺の言葉の意味を理解すると「ありがとうございます!」と満面の笑みを浮かべる。
「よし!じゃあ、臨時収入もあったことだし、アレクとレオ君も一緒に分配しましょう!」
そう言うと、エマはヘトヘトなレオとアレクの手を引っ張りながらギルドを出ていった。
そんな様子を暖かく見守りながら思う。
(えっ、なんかいきなり強くなりすぎじゃない?)
確かにワイバーンを倒すぐらいだからある程度は強いんだろうと思ってたけどさぁ。
まさか初日でゴブリンを50匹近く倒してくるとは……!
俺も負けてられん!なんかカッコよくて強い魔法をつくらなければ……!
「ずいぶん彼らと仲がいいんですね。」
レオ達の成長に焦りを感じていると突然、後ろから声をかけられる。
驚きつつ後ろを振り返ると、そこにはさっき見た《
「これはこれは、《
「アリスです。アリス」
名前が分からず言葉に詰まった俺を見かねてか、白髪美人が名前を教えてくれた。
アリスか、、、なかなかいい名前ですな!
「アリスさんですか…、まぁ、彼らが結成してからずっと見てきているので、愛着が湧いているんですよ。」
「そうですか…」
そう言うとアリスは「失礼しました」と呟き、去っていった。
……一体、何が言いたかったんだろうか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
*あとがき*
読んでくださりありがとうございます!
「面白いッ!」「主人公太っ腹!!」「先が気になる!」と感じた方はぜひ星をください、励みになります!
皆さんは海老フライには「タルタルソース」か「オーロラソース」、どっちが合うと思いますか?
設定24ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《
・アリス 『氷姫』 ・ジェーン 『短剣使い』 ・ローラ 『桃色の妖精』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます