アメリカで増加するヘイトクライム

今度はCNNからヘイトクライムについて。


イスラエルーハマス間の衝突によって、アメリカ国内でヘイトクライムが増加しているとのこと。

ユダヤ系、アラブ系およびイスラム教徒のいずれも被害に遭っているようで、なんともいたましいし腹立たしいことです。


まずはアラブ系およびムスリムに対するヘイトクライムについて。

【‘Every move I make, I second guess’: These Muslim and Arab Americans say the surge in hate has made them more vigilant】

https://edition.cnn.com/2023/11/18/us/hate-crimes-surge-us-muslims-arabs-react-reaj


これによると、ヒジャブを着用している人が暴力を振るわれたり暴言を吐かれる事案が増えているようですね。


10月14日には6歳になったばかりの男の子が、イスラム教徒であるというだけの理由で家主の男にめった刺しにされて殺害されるという、きわめていたましい事件まで起きています。

https://edition.cnn.com/2023/10/17/us/6-year-old-boy-palestinian-boy-chicago-profile/index.html


CAIR(アメリカ・イスラム評議会 https://www.cair.com/)によると、ハマスがイスラエルを攻撃した後の1か月間に寄せられた支援要請と偏向報告は1,283件の支援要請にのぼるとのこと。

前年の同期間に比べて216%しているそうです。


アラブ系やイスラム教徒の人々の中には、外出を控えるなど日常生活の在り方を大きく変えざるを得なくなった人が少なくないようですね。


一方、こちらはユダヤ系に対するヘイトクライムについて。

https://edition.cnn.com/2023/11/18/us/hate-crimes-surge-us-jews-react-reaj/index.html

こちらも拝読すると、ごく普通のユダヤ人の人々が、強い身の危険を感じており、信仰の証でありお守りであるダビデの星を身に着けるのをやめたり、シナゴーグでの礼拝に行くのを控えたりせざるを得ない現状がわかります。


ADL(名誉毀損防止連盟 https://www.adl.org/)は、ハマスによる10月7日のイスラエル攻撃後の最初の17日間に全米で312件の反ユダヤ主義的事件を記録したと発表しました。これらの事件には嫌がらせ、破壊行為、暴行が含まれているそうです。


いずれもハマスともイスラエル政府とも全く何の関係もないごく普通の人々が、軍事衝突にショックを受けた人々による憎悪を受けて危険にさらされています。


ハマス、イスラエル双方が深刻な戦争犯罪を犯しているのは間違いありませんが、こういった全く無関係の人々に対してその憎悪を向けて暴力をふるうのは、筋が通りません。


そういえば、日本でもとある新党を名乗る人々が特定の宗教や民族への憎悪を煽っているようですが……

安直なヘイトを煽ることで自分たちが注目を浴びたい、持ち上げられたいという欲が見えすいています。

極端でセンセーショナルな言説に飛びついておかしな連中に利用されないように心がけたいですね。

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