第28話 所属発表
「もう一つの一大発表それは……」
:それは…………!?
:なんだなんだ!?
ミク:¥50000 なんだろー
「なんと私、事務所所属のダンジョン配信者になります!」
今回の発表ってこんな感じでいいのかな? 姉貴の説明がなんというか少し難しかったから触りしか言えないんだけどな。
:え、マジ?
:どこ所属になるの!? やっぱりトキノミライ?
ミク:¥50000 !?
「その辺は今から概要を読みながら説明します。えーっと、事務所名が、まず、セントラルライト。代表取締役が長麦 心寧。新興の事務所になります」
姉貴から送られてきたメッセージをほとんどそのまま読み上げる。
:は? 代表取締役Sクラス13位じゃねーか!?
:新興でも最強確定の事務所じゃん!?
ミク:¥50000 え、あの人事務とかできるの!?
ミクさん、そういえば姉貴と知り合いになったんだったなぁ。そりゃあの戦闘スタイルみたら事務とかできなそうだと思うよなぁ。
「お姉ちゃんの戦闘スタイルは圧倒的物理で脳筋感が否めませんけど……事務、できるらしいですよ」
全部殴り飛ばしてくみたいな戦い方するからなぁ、ほんと…………。
:…………え、みいなちゃんって13位の妹だったの?
:そういえば普段のスタイルも見た目も違い過ぎて忘れてた。
ミク:¥50000 最初のSNSの時から姉妹なのはしってた。でも、ほんと似てないよねぇ。どっちもカワイイのは確かかも?
姉貴はかわいい系じゃなくて美人系だと思うけどな。
まぁそれはおいておいて。
「うちのお姉ちゃんが代表取締役を務めるセントラルライト、現在の所属人数は私含めて3人になるそうです。今日の夜、もう一人が所属発表配信、そしてもう一人が初配信を行うということです。ちなみにどんな方々なのかは私も知りません」
これが誰なのかは俺もわからない。名取さんはわかるけど。
:誰なんだろう
:すごく気になるな。今夜を楽しみに待とう
ミク:¥50000 みいなちゃんと同じ箱ってこと? 見に行こう!!
「ちなみに私が所属する理由は、お姉ちゃんが案件や、その他権利問題を私一人にやらせるのが心配だからだそうです。まぁ、高校生ですし、心配になりますよね」
中身は高校生じゃないけど。権利関係については変わる前も触れてないから全くわからない。ありがたいことは確かである。
:ちゃんとお姉ちゃんで萌え
:そりゃ心配だw
ミク:¥50000 問題ないうちに所属できてよかったね!!
「全く、ミクさんのいう通りですよ。なんかもうすでに企業案件が決まっているそうですし」
俺はスマホに届いたメッセージを見て、それを皆に伝えた。どこの企業案件が決まったのかは正直わからん。
あ、書いてあった。
バースト商事さんからテレビCMの依頼……。あ、これなんか言わない方がいいかも?
:マジか
:ちょっとどこか気になるな
ミク:¥50000 大企業から依頼来てそう
俺が知る大企業といえば一ツ橋くらいだ。あんまりニュースとか興味なかったからかな。
「さて、報告は以上ですかね。というわけで今日のダンジョン配信、やっていきましょう」
:そういえば今ダンジョンの中じゃねぇかw
:なんで魔物来なかったんだ
ミク:¥50000 あー1層じゃもうエンカウントしないのか~。もうSクラスレベルだねぇ。
……ああ、なんか確かにさっきから魔物いないと思ったら、強くなると弱い魔物からは距離を取られるとかそういう噂があったな。
マジだったのか。
「じゃあ今日はいつもより先を目指してダンジョンを進んでいきたいと思います」
◇◇◇
今日の配信は特に問題なく終わることとなった。まぁ、5層くらい一気に攻略を進めるっているなかなかいかれた事はしたが。
そして帰宅し、SNSでアンケート等のつぶやきをした後、今日の俺のお楽しみの時間がやってきた。
……春奈ちゃんの重大発表配信が、ついに始まる。
あ、この配信が終わったら姉貴に言われてた通りうちの事務所の他の人の配信拡散しないと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます