第10話 ハイテクてくてくカード
「一番下の段見えますか?」
カードの一番下の段を見るとそこには「スキル」と書かれた項目が。
「スキル?」
「はい、そうです。そこを触ってもらっても良いですか?」
言われた通り「スキル」の文字をタップする。すると目の前にホログラム上の文字が浮かび上がってきた。うわぁ、すごっ。アニメとかでよくあるやつじゃん。
えーっと、採掘速度(1)、採掘効率(1)、鑑定眼(鉱石)ね。なんだこれ。
「そこに映し出されるのが、リターさんの今持っているスキルです。安心してください、他の人には見えませんので。個人情報ですからね。」
ほんとすごい技術。ではあるんだけどほんとにこれだけは言わせてほしい。これが出来て何で移動手段が馬車しかない? 電車は無理でも、蒸気機関車くらいちょちょっと作れそうなのに。いやまあ、私は作り方なんて知らないよ。うん。
「以上で説明は終わりですが、何か聞きたい事はありませんか?」
あ、もう終わりなんだ。なんかもっとすごい機能でも出てくるのかと思っていたけど、少し期待しすぎていたみたい。意外とシンプル。
ん? 名前の横に書いてある数字はなんだろう?
「この、名前の横にある数字は何ですか?」
「あぁ、それですか。それはレベルです。モンスターを倒したり、鉱石を取ったりすると経験値というものを獲得でき、一定量溜まるとレベルが上がるんですが、それを可視化したものですね。まぁ、純粋にレベルが高いほど強いと思っていただいて構いません」
ふーん。レベルね。なるほどなるほど。んーえーっと、私もしかしてゲームの世界に転生した?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます