第4話 ラシェルの仕事


 私はお母様やお姉様たちのお洋服を、家事をほとんどする必要がなくなってしまったので、余った時間で縫い直すことにした。

 お母様や私やお父様のお洋服をほどいて布に直して、合う色を探してスカートやお洋服のサイズを変えていく。

 私の新しい家族はとても優しくて、みんな良い方々だ。

 大柄な女性用のサイズの可愛いお洋服というのは少ないので、体にピッタリ合うサイズのお洋服を着ていただきたいと思う。

 部屋にこもってお洋服を縫う私のことを、お母様やお姉様たちは心配してくれたけれど、私は楽しかった。

 綺麗な格好をしてお外に出て遊ぶよりも、お部屋でお洋服を縫う方が性分にあっている。


「そうだ、みんなのお洋服が縫い終わったら、これをお仕事にしましょう」


 みんなの役に立ちたいけれど、私には他にできることもない。

 お金を稼ぐ方法があるとしたら、縫い物ぐらいだろう。

 まずはお母様たちのお洋服を仕上げて、仕上がりを見ていただこう。

 素敵に作ることができればきっと、お仕事にすることもできるかもしれない。

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