第二次世界大戦オタクの俺、大日本帝󠄁國へ転生する。しかしその世界はファンタジーで溢れていた。

宵@ZIBU

壱之章 迷宮編

プロローグ

スメラギ総理!ヒットラー率いるナチス軍が旧ソ連に侵攻、我が帝国軍は英、米の支援もありギリギリ戦線を保てておりますがいつ崩壊するか分かりません!的確な指示を!」


勲章を下げた男は俺に懇願するように言った。


「電撃戦がキツイな......。旧ソ連軍は動員できるか?」


「はい、崩壊してまだ間もないので万全に軍は残っておりますが......どうされるのですか?」


フッ、怪奇な目で見てくるなよ。これがな成功するんだ。


「じゃあ、そのまま旧ソ連軍を動員し帝国軍は引かせろ。米、英軍に関してはこの状況を見出した向こう側に判断を委ねよう。後は天皇陛下の指示通りに。」


「かっかしこまりました。直ぐに手配いたします。」


男は圧巻というような感じだった。


「魔法隊はくれぐれも出動させるなよ、計画が狂うからな。」


俺がそう言うと男は止まって言った。


「分かっていますよ、指示なしにそんなことはしません。皇総理が判断を誤ったことなど......

















――無いのですから。」


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