第212話 ふぅ

通勤電車の中、満員で身動きが出来ず、必死に吊革につかまっていました。

私の顔と、吊革の間に知らないおじさんが三人もいます。

ひとりが、ふぅ、と息を吐きました。

その人の口が臭くて顔を背けましたが、顔を向けた方にもおじさんがいて、ふぅ、と言っています。

どちらも息が臭くて反対に顔を向けようとしましたが、そこにもおじさんがいて、また、ふぅ、と言っています。

もう!ふぅふぅ言っちゃって(*´・ω・`)=3

仕方ありません。

私は目的地まで、ずっと真上を向き続けました。

首が痛い、と思いつつ。

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