第168話 同じ三十五歳ですが
同じ三十五歳で随分若く見える人とおっさんぽい男性社員がいました。
若く見える人は、小学生の子が二人います。
おっさんぽい人はまだ独身です。
若く見える人が言いました。
「この前、お客さんにうちの娘の婿にどうだって言われちゃって。僕、結婚して小学生の子どもが二人いますって言ったらびっくりされた」
と言います。
それを聞いたおっさんぽい人が言いました。
「いいな、俺なんて中学生くらいの子がいそうに見られてまだひとりなんだから」
こういう時、なんて言って励ませばいいんでしょうねえ?
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