第146話 たまごをクレアラシル

上司と先輩と私と後輩で、車に乗って外出しました。

後輩が乗り物酔いしたらしく、後部座席で青い顔のまま沈んでいます。

「今、たまご、とか聞きたくないでしょ」

と言うと、真っ青な顔のまま苦笑していました。

先輩が

「お前、そういう事を言うなよ、俺まで気持ち悪くなってきた」

と言います。

上司は運転しながら

「三人とも吐くなよ、吐くなら外に吐いてクレアラシル」

などと親父ギャグを言っています。

後輩はますます青い顔で苦笑しています。

「早く目的地に着いて欲しいわな」

と言うと、小さく頷きます。

「大きく頷くと吐きそうなんでしょ」

と言うと、また小さく頷きます。


たまご、たまご、たまごちゃん٩( ´ω` )و

吐かないでクレアラシル٩(๑>∀<๑)۶

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