第63話 終着駅

新人歓迎会で、ひとりの男の子がこう挨拶しました。

「僕はこの会社が終着駅だと思っています」

みんな一斉に笑います。


その後、ゲームをしました。

司会の人が

「メガネかけている人」

だの

「パーマかけている人」

だの、色々と言って参加する人を前に呼び出します。

そのうちこう言いました。

「この会社が終着駅だと思っている人」

先ほどの新人君がさっと前へ出ます。

しばらくしてから社長が

「あ、僕もそうだった」

と言って前へ。

…その二人だけでした。


あれえ、この会社を終着駅と思っていない人がいっぱいいる〜!

不届き者め!

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