第30話 アボさん

先輩に電話で、取り引き先の方の名前、

阿保(アボ)さんの漢字の説明をしようとしていました。

こざとへんに可能性の可、保険の保、と言いたかったのですが、咄嗟にこざとへんという言葉が出てこず

「阿呆の阿、保険の保」

と、言ってしまいました。

先輩がすかさず

「え?何?アホのア?ボケのボ?」

と返してきました。

言葉もなく崩れ落ちるしかありませんでした。

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