第19話【セリフ】「きみに望まれることは……」(2024/1/31(水)Lit.Link投稿/元メモも2024年1月31日(水)作成)
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きみのものになることは、世界中を敵に回すようなものかもしれない。
それは同時に、きみを危険に巻き込むことに等(ひと)しい。
だけど、世界の命運さえ左右する力を手にしてしまった時。
きみも一緒にその重さを背負う、というのではなく。
俺様が本当に望んでいることなら、それが世界の命運を左右する……たとえそれで結果的に世界を消滅させることになるとしても、願っていい、と。
それで素直に消滅する世界であるなら、それは世界が……世界中の人々が選んだことでもあるから、と言ってくれたきみに。
最初に出会った時より、必要上から運命的主従関係を承諾した時よりも、ずっと強烈に惹かれた俺様は。
きみの願いを叶える僕(しもべ)として永遠に側で支えたいと願ってしまった。
その時から、すでにきみのものであったようなものだ。
だから俺様は世界に向き合うきみの、盾(たて)と剣(つるぎ)になる覚悟は決めている。
それが「愛」であるのかは知らない。
けれどその上でさらに俺様をほしいと望まれるのは……これまでの関係性での絶妙な距離感を崩(くず)してしまうことになる。
そうなって怖(おそ)れることは、俺様のタガ(箍)が外れて、僕(しもべ)でいるべき立場を忘れてきみを独占(どくせん)したいと思ってしまうことだ。
いや、本当に怖れていることは……そうして自分の気持ちに気付いてしまった後で、きみが心変わりしてしまうことだ。
きみが成人するまで待つ間に、心変わりしない保証はない。
ただ、ひとつ決めていることは。
きみが幸せであるなら、たとえ最終的に俺様が選ばれなくても、僕(しもべ)として一生、陰(かげ)になり日向(ひなた)になり、きみの味方であり続けることだ。
それが、きみの求める俺様であるのかは知らない。
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※※これはフィクションです※※
一人称、二人称、語尾、性別変更可。
元のイメージでは「俺様」は3月の誕生日で35歳になる34歳。「9回目の世界」にて「(条件次第で)何でも願いを叶えられる」「世界を滅ぼすことも可能」な力を手にしているらしい。
「きみ」は3月の……「俺様」と同じ日付の……誕生日で17歳になる16歳。「何でも願いを叶えてもらえる」権利を争うバトルで勝ち進み、惜しくも次点ではあるもののその権利を得て、次点の願い叶え係の「俺様」に「世界征服」の願いを叶えてもらった。
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