25-08 勝林寺 - 黒闇天

#勝林寺 #毘沙門堂


ご本尊はビシャモン天。脇侍に吉祥天とゼンニシ童子。


#黒闇天 #黒闇天女 #焔魔后


梵語でカーララートリー。真言は「ノウマク サマンダ・ボダナン カララタリエイ ソワカ」、種子はキャ。胎蔵マンダラの外周を四角く取り巻く最外院(さいげいん)のうち、向かって右の辺の中央付近にいる。


吉祥天の妹。悟東あすかさんによれば、姉妹は非常に仲良しで常に一緒にいると。写真の御朱印に同行姉妹と印字されているが、私見ながらこのことを言っているのだと思う。

シャモンダ、ヤマ女と同じくエンマ王の妃で、彼女らを総称してエンマ王三后という。またエンマ王の眷属でもあり、ダキニ天や泰山府君らと共にエンマ八眷属の1尊。この場合はエンマ后と呼ぶ。


曼荼羅図典によれば、闇夜に惑う衆生を保護してくれると大日経疏という書物に書いてあるそうだ。仏像知識事典も、闇夜に潜む鬼などの類から衆生を守るという。

一方、密教の聖なる呪文という書籍には、吉祥天ばかりを拝むと黒闇天が嫉妬して妨害してくるので、吉祥天を祀る際は黒闇天の修法をおこなって彼女の機嫌をとっておく必要があると。


カーララートリーを梵和大辞典で引くと、人が死ぬ夜、および世界が破滅する恐怖の夜とある。またそれらの人格化としての女神ドゥルガーの異名とも記す。曼荼羅図典にも全く同じことが書いてある。

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