お互いさま。

 今日、母上に「破天荒ジジィ」と変なアダ名をつけられてしまったでござる。

 すかさず、拙者も「御転婆おてんばーヤさん」と母上にアダ名をつけてやったてござる。

 その会話のあと、母上は冷蔵庫の前で手を叩きだして「私はお前よりマシな人間だ」と言ってきたでござる。

 拙者は、その言葉を聞いて、絶望の冷や汗を流した。そのあとで母上に拙者はこう言った。


「実は、拙者、母上と喋るたびに、コイツよりマシでよかった。て思っていたでござる。」


母上は驚いた顔して、

「そんな訳、なかろーも。お前のほうがヤバい。」


だから、拙者は言ってやった。

「お互いに、同じことを思っていたでござるか。胸糞悪いでござる。」

 

 

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