第38話

(今…謝りたい方達Ⅱ)



朝の早起きはキツかった


でも慣れればそんなに苦でもなくなった


ただどんな日でも配らなければならなかった…


雨の日も雪の日も台風の日も関係なく

毎日配っていた



そこの所長さんはとても優しく


私が一人でチラシを入れているといつも声をかけてくれた


「おはよう!いつも偉いなぁ笑 今日も車に気を付けて頑張ってな!ほら終わったらパンでも食べな笑」

と言って百円をいつもくれた


今なら小学生が一人でそんなことは出来ないでしょう…

いや昔もダメだったのかも知れないが

目を瞑ってくれていたのかも知れない…


まだそんな時代だった


そうして二年が過ぎ


私は中学生になった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る