第6話「ガンマン」

バーテンダーは

ホールでテクニカルに酒をブレンドする

その中俺ときたら

レコードボックスで

ハンプティーダンプティーの哀愁漂う曲をかけていた


しけた顔をしたガンマンが

はまきで酔い靡きながら

俺の方を見る


まぁ俺としては

ガールでもないから

視線を外し

ノイローゼ漂う曲と

ハミングした


それはねぇとガンマンは尚更俺を睨んできたが

チップを投げて

それとなく別れを告げた


外は月がきれいで

まぁ俺みたいなうさんくさい奴には

まぶしすぎて

カウボーイハットを深くかぶった


そして今日もロンリネスに

ブリーディングして

半透明のため息が風に交じり消え


ただ与太話で聞いた

懸賞金を目当てに

生死をくすぶりながら

歩いた。

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