第3話 黄色
イエローで踊っていた。
黄色の猿の踊り。
ほとんどが黄色で、黒は黄色の女に
酒を奢っていた。
回すのは、黄色。
イエローは黄色で溢れる。
ユーロビート。
コロナ。
マルボロ。
顔は赤。
飲めない青。
ナインティの軽薄。
エアマックスと冗談。
六本木。
3時にイエローを出る。
車を避けながら、黄色の客車には手を挙げない。
あと2時間で黄色の朝がくる。
憧れたクラブ活動は退屈。
黄昏は朝靄。
夢のない青い春、夢見たあいつは
一人昇っていた。
爽に溺れた黄色は、なにもなかった。
ブランキーもミッシェルも知らずに、
ホットドックを見つめていた。
イエローはおんなじイエロー。
ナインティ 退屈移ろい。
一角の情熱家。
楽しんだのは一角の黄色。
毎日繰り返すこと。夢は叶う。
ホットドッグイエロー。
テネシーイエロー。
笑うのはテネシーだ。
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