勇気と愚者
「ここは。」
勝負に負けたあと目が覚めるような感覚がし視界が明るくなるとそこはPVPした噴水前だった。
「いえーい。私の勝ちぃー!って言えたら良かったんだけどね。」
「いや、勝ちでもいいけど完全に負け試合だったでしょ。」
レベル差みたら20以上あるぞ。
「まさか迅雷の真似するとはおもわなかった。」
「改良版だし真似ごとだけどね。うまく行ったのは良かった。」
自分の現在の状況を確認する。
「あれなんかきてる。」
メニュー欄のステータス画面にマークがついている。
こういうマークは解除しないとすまない身としては、最優先で押す。
称号:愚者 を獲得しました。
称号:勇気あるもの を獲得しました。
愚者 と 勇気あるもの は統合されユニーク称号 英雄の通行証を獲得しました。
ユニーククエスト 英雄へ至る道 を強制開始しました。
管理者ワールドへ英雄への存在を認知。
管理者ワールドから世界の皆様へ プレイヤーコウセイが英雄への通行証を手に入れたことにより職業欄に英雄の存在を記入します。そしてワールドクエスト 公国の防衛が始まります。
「な なんだ!」
「恒星なにしたの?」
「わからないよ。」
いきなりすぎてわからない。
えーとこう言うときは称号をみよう。獲得条件とか乗ってるはず。
愚者:恐怖耐性を上昇
状態異常攻撃耐性を下げる。
敵の接敵率を上昇大
愚者は好奇心をもって尾を踏む。それがなにかも知らぬまま。
条件(レベル0の時、レベル差20以上の存在に意図せず一対一で戦闘状態になること。)
勇気あるもの:状態異常攻撃耐性上昇大
強敵との接敵率上昇
自信の弱さを自覚した愚者は知をもって強者へ届く刃を得た それを人は勇気と考える。
条件(愚者を獲得した状態でその存在に逃げずに立ち向かい一撃でも与えること。)
これってつまり。
「恒星?」
「天姫のせいじゃねぇーか!」
確かにPVPは自分の確認不足で使用上逃げれないがなにを基準に意図してないとなってるんだよ。
思考読んでるのか?
「それより防衛って。」
「β版にもあったんだけど、都市を防衛するってやつ。その時は何とか勝ったけど復旧に時間がかかって一時的にその場所でセーブ出来ないってあったんだよね。今回は最初の町だからもし失敗したら新規プレイヤーのログインに支障がでるかも。」
つまり相当ヤバイことを自分はしてしまったってことだ。しかも全プレイヤーに知られてるということも問題であると
「まじかよ。」
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