第5話 Dear...

 ねぇ、レイ


 わたしたちはいつも一緒で


 離れることがなかったよね


 最近ますますきれいになって


 大人っぽくて


 絶対に正論しか言わないレイ


 たまにあなたを遠く感じるの


 焦ることが増えて


 ついムキになってしまうことが増えた


 わかってはいるのに言い返してしまう


 そんな自分に自己嫌悪ばっかりで


 嫌になる


 わたしはきっと寂しいのね


 あなたに置いていかれた気がして


 笑っちゃうくらい


 わたしはレイのことが大好きみたい


 いつも海の向こうを見てみたいって思う時


 隣にいるのは王子様じゃなくて


 レイだった


 本当に


 本当にそう思ってたんだよ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る