第2話 学習
私は授業や講義を受けることが苦手だったように思う。ひとの話を聞いて理解する能力が不足していたのかもしれない。いや、それ以上に書くことが苦手だったのかもしれない。聞いた内容をノートに書く、板書をノートに写す、これが嫌いだった。なまじ字が上手だったから、綺麗に書けないことがストレスだった。後から見ても役に立たないような殴り書きだった。その結果、書き直すことにエネルギーを使い過ぎていた。今思えば時間の浪費だ。
聞くより、書くより、読む方が遥かに効率的で、実効性を伴う。
だが、読む対象が用意されていなければ、聞いて書くほかない。これが一人の限界であり、私の限界だったように思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます