第21話・探索開始
ログインしてみんなでご飯をして、本を読んだり、作物を作ったりする。
「あった。水中ランプ」
水中の中でも明かりが消えないランプ。これを作るために材料を集める。鉄でよかった。
鉄のインゴット、火の種、油が必要だ。色々試してみよう。ヒール油がどんな能力を持つか楽しみだ。
色々実験してできた良い物はこちら、名前は『ヒール水中ランプ』。癒しの波動を持ち、明かりに照れされている仲間などのHPを微量だが回復する。
これを作り、ダイチ以外で出かける準備をする。ダイチは降りたらこのまま陸地に向かわないといけないからね。しょんぼりすると思ったが、釣りを楽しむようだ。
こうして準備を終え、若葉さんと共に出かけることにする。
「神聖魔法が役に立つと良いんだけど」
「確か、色々できるんだっけ?」
「ええ。呪いを解いたり、浄化したりできるようですね」
そんな話をしながら、少しずつ水泳のレベルなどを上げてから、呪われた海域に入ることに。
何が出るかお楽しみだ。
◇◆◇◆◇
出て来た敵はアンデッド系統のモンスター。スケルトンソルジャーやマジシャン、スケルトンシャークが出てくる。
魔法攻撃しか効かないらしい。土魔法を使い、ガンガン行こう。
水中ランプは明かりを灯して道を照らす。おかげで道を見失わずに済む。ここの攻略のために早々に売ることにしよ。
少ししたら戻ろうと話し合い、少し進んでから帰ることに。
その時、たまたま灯台らしいところでなにか光る物を見つけた。見に行ってみると………
「あらあら」
卵のようなものが山積みになり、燃えている。どうやらタマゴらしい。
守られているのか、ランダムでポップしたか知らないが、貴重品っぽいので一つもらっていこう。
触ろうとすると熱いので、私が耐熱装備をして一つもらっていった。そしたらモンスターが大量に襲い掛かる。しかも卵はインベントリに入らない。
狙いはタマゴだ。タマゴを破壊しようとする。
「させるかぁぁぁぁぁぁ!」
小さな命を狙うとは、なんていうことか!許してはいけない。
頭部を破壊していまはここから出よう。
ソフィが片づける中、私は炎のタマゴを持って、呪われた海域から脱出した。
陸地に戻ると、タマゴの熱は普通になり、若葉さんが私が温めますと言って、抱っこ紐ならぬタマゴ袋を作り、いつも下げることにした。
なんか子供ができたみたいになり、それは喜んでいる。私はそれを見守り、ランプを大量に売ることにする。
ランプを作るのが最優先だったが、他になにか作れないか。調べてみよう。
頑丈なカンテラだったり、色々作れるため、用意しておこう。
こうしてタマゴをスクショして、今日を終えた。
◇◆◇◆◇
農業の方だが、ミルクを納品することもあり、順調にレベルが上がる。
服飾もレベルは高く、次に高いのは鍛冶ギルドのランク。従魔と冒険者が普通であり、低いのは大工ギルドと料理ギルド。
だが料理ギルドからはレシピをくださいと言われているため、少ししたら上がりそうだ。
野菜が増えて、レンコンなど作れるようになり、市場に卸している。
服の方だが、若葉さんが作りたいと思った物を作っている。最近だとリアルでも服を買ったり、雑誌を見たりして作ってるみたい。私よりハマってるよ。
可愛い系などが多いから、見た目もしっかりしたい客が来る。基本女子が多いね。
おじさんには少しきついから、服の売り買いは全て若葉さんに任せている。
なんでも町に来た貴族様用に、可愛らしいドレスを作るそうだ。アリスみたいな子だったから、アリス風にするといきまいている。
その辺は任せるしかないな。お腹に大きなタマゴを抱え、足踏みミシンと格闘していた。
私にできることはレインボーシープの毛を仕分けして、綺麗にすることだけだ。綺麗にするのは慣れてきた。私にも裁縫スキルが生えるくらいだからね。
綺麗な布はカナリアが作り、ランク分けしている。本格的だね。
ダイチは汚れるといけないからか、遠くから見ている。基本農業が好きだからねダイチ。
ソフィは食べるのが得意、若葉さんの作る料理を夜姫と共に多く食べている。良いことだ。
しばらくは攻略が続くだろうが、タマゴが孵るまでは活動は控えめだろう。なにが孵るか楽しみで仕方ない。
こうして各ギルドのランク上げ、スキル上げとレベル上げを繰り返しながら、商品を増やすことにしている。調味料は高く売れているな。
ラー油とヒール油、普通の油や醤油と味噌、オイスターソースなど売られている。オイスターソースはなんとかできた。
「………納屋がいっぱいだな」
少し納屋が手狭になり、拡大するために大工ギルドのレベルを上げる。ダイチと共に港町発展のため、港の工事を手伝うことにした。
リアルでは腰を痛めているが、こっちでは問題なく動かしている。念のため、ログアウト後はしばらくゆっくり動くことにしている。
リアルではゆっくり穏やかに過ごし、ゲームで楽しく動く。
「うん。うまくオンオフできてよかったよ」
そう思いながら、私はゲーム内で石を運び、石壁を作る手伝いをしていた。
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