第101話 アステラータ城、防衛戦


 ~~ 一人称、リーエル・ハインフィード ~~



 城の中に入り奥に進むが、守りを固める近衛兵に引き留められて足が止まる。


「辺境伯様、ここは我らで固めます故、どうか応援の方に!」


 先日、共に陛下の護衛をした近衛の方だった。

 彼は陛下の守りには数が居るので敵兵の所へと向かって欲しいと言う。


「私たちは鐘の音を聞き駆け付けただけで、まだ何も掴めていないのです。

 先ずは何があったのかの説明をお願いできますか?」

「ハッ! 突如城内の北側から二百の兵が現れたそうです。

 見張りの兵士が鐘を鳴らした後、此方へと報告に来ました。その後の事はわかりませんが、恐らくは集まった兵たちと交戦状態になっていると思われます」


 何故それほどの人数が城内に?

 抜け道は塞いだはずじゃ……

 いえ、今はそれを考えても仕方ありませんね。


「二百程度なら人数は要りませんね。

 四人一組になり、三つの組を作り即座に向かい敵兵を討ってきてくださいますか?」

「ほう。自由にやってきていい、とのことですな?」

「はい。残りの七人は私に付いてきてください。陛下の守りが固めてあるのならば、索敵が重要となるでしょう。見張り塔の上に登り、別動隊が居ないかの確認に走ります」


 そう伝えれば彼らは迅速に役割を決め、敵殲滅部隊が消える様にその場を後にした。

 深夜一歩手前という時間帯。そんな闇夜だと本当に消えたみたいに見える。

 これは、色々と警戒が必要ね。


「では、わたくしたちも参りましょう」


 と、動き出し、見張り塔を駆け上り、上から城内を見下ろす。


「むぅ。これはちと難しいですな。

 見張りはよくこれでこそこそしているであろう敵軍を見つけたものだ」


 そう。それほどに暗い。灯りがある周辺は何とか見えると言ったところ。

 見る場所が遠くなれば見えずらいのは尚更だった。

 けど、短時間であればそれはクリアできる。


「火の魔法で照らします。皆はその間に確認して頂戴」

「おお! そういえばリーエルのお嬢も大魔法を使えるのでしたな!」

「……リヒト様とは比べちゃダメよ?」

「がはは、それは言われずともわかっておりますとも!

 あのような魔法、団員全員が生まれてこのかた見た事が無いと申す程です」


 そうよね……

 うん。あれをできる存在が居るのならもう既に戦場に出てきている筈だもの。


 そう思いつつも、リヒト様がよく使うファイアウォールを上空に起動させる。


「あ、熱っ……」と、自分で出しておきながら声が漏れる。


 そう。私は魔力の量と制御能力がまだ見合っていない。

 リヒト様みたく、それ程遠くで起動させるというのはまだ難しい。


 もう少し弱めればいいのだろうけど、広い城内を照らすと考えるとこれでも足りないくらいだから我慢するしかない。


「む、変なのが北側におるな……」

「北は元々居ると言われていたであろう?」

「今戦っている所とは別にだ。ほれ、あそこ」


 そう言って指を指す方向を見れば十数人程度の別動隊が居ることが伺えた。

 しかし、直ぐに建物の影に消えていく。


 それを確認した後、もう凡そ見回せたとファイアウォールを消した。


「おかしいわ。別動隊が居ることは理解できるのだけど、どうして城とは逆の方向に……?」


 まさか、狙いは陛下ではないの?


 北に、何が……

 っ! 赤の塔ね!?

 なら二百の兵は陽動。本命は別動隊。


「二人は先ほど確認した敵兵を追ってください。残りは私と赤の塔に向かいます」


 どんどん人数が減らされていくが、敵軍に他の大きな部隊が居ない事はもう確認済み。

 ならばこれが最善、と体から蒸気を上げ痛みに耐えながら全力の強化を使って走り、何とか皆の速度に合わせ赤の塔へと向かった。


 そうして辿り着けば、やはり目的はここだった様で塔の門番は殺されていた。


 そのまま中に入り、塔を上っていく。

 所々でこと切れた見張りの兵士が横たわっている中を走り抜け、最上層に辿り着いたものの、中はもぬけの殻だった。


「間に合いませんでしたか……」と、誰も居ないとても綺麗で居心地が良さそうな室内を見回し、逃げられた後だと口にした。


「むぅ……赤の塔は牢屋と聞いていたが、これではわしの部屋の方がよほど牢屋に適しておる」

「全くである。罰を受ける場がこのような部屋とはな」

「こんな扱いで育てるから悪いことをしてもかまわんと思う様になるのだ」


 と、うちの皆は部屋の豪華さにショックを受けていた。


 確かに監禁されているという事を除けばとても優雅な有様だけど、今はそんな事を言っている場合ではない。


 ここから優先される行動は何?

 敵軍への人数は足りている。それは見張り塔からも確認できた。

 別動隊の追跡もして貰っている。

 

 ……なら一応、終わりでいいのかしら?

 うん。敵軍の殲滅を確認し次第、報告に上がればよさそうね。


「じゃあ、殲滅が終ったかの確認をしに行きましょう。

 終わっていればそこから陛下にご報告に上がります」


 と、敵軍と戦闘していた場所に向かえば、当然の様に終わっていた。

 しかし奇襲であったが為に薬の常用もされておらず味方の被害が大きい。


 地面に寝かせたまま介抱している様が所々で見受けられた。


「おっ、お嬢ぉ! こちらは終わりましたぞぉぉ!」


 遠くから大きく手を振るうちの皆に手を振り返しながらも合流する。


「ご苦労様でした。こちらは別動隊を発見し二人追跡に向かって貰い、別動隊が居た赤の塔を確認してきたところです」


 そうして情報共有をしつつお城内へと戻り、皆には城の前に集まっていた警備兵に混ざって警戒に立って貰い、私は陛下への報告をと歩を進めた。


 報告に上がったと告げれば中に通され、部屋には先日と同じ顔ぶれの皆様が対面テーブルに着いていた。


「無事、発見されている敵兵の殲滅は終わりました」


「そ、そうか。大義であった……」と、沈んだご様子の陛下。


「他にも何か問題が発生したのですか?」


 と、困惑を隠せず口に出せば陛下は首を横に振った。 


「いいや。またアストランテがやらかしたと思うとな。

 皇族というだけで許し続けることはできんというのに皇太子位は降ろしたのでもう罰とする盾が無い。最悪は討たねばならなくなったと思うとな」


 どうやら隠し通路は一つではなかったようで、今回は別のルートを使われたのだろうとのこと。聴取では一つのルートしか教えていないと言っていたのだそうだ。

 皇都の出入りも厳重管理されているので二百もの兵が入ってきたのであれば、皇都への出入りも皇族用の逃走ルートが使われたとしか考えられないと言う。


 先日のことから犯人は殿下でまず間違いないのでしょう。

 そして、実際に赤の塔が襲われたのは私が確認してきたところ。


「その、赤の塔はもぬけの殻でした……」と、確定させる発言に気後れしながらも報告を続け経緯を伝えた。


「別動隊は追跡中か。わかった。伯は周辺の確認が終るまでそのまま警戒を続けてくれ」

「畏まりました。他に何かございませんか?」

「いいや。十分だ。もう休めと言えないところが心苦しいが、もう少し頼む」


 その声にお任せくださいと返して城詰めの兵士と相談しつつ、夜通しの警戒を行った。

 その最中、追跡に出ていた二人が戻ってきてくれたのだが、どうやら影を見る事すら叶わなかったみたい。闇夜に紛れられては仕方のないことだけど……


 そして夜が明ける頃には凡その確認が終り、城内の安全が保たれたとして警戒に立っていた兵士一同は一部を残し解散となった。

 私もそのまま睡眠を取らせて貰い、夕刻に開かれた会議に出席することになる。





 城で開かれた会議にて、ロドロアの事、モーリの事、そして今回の襲撃の事が告げられた。


「……まるで虫の様に湧いてきますな」と、誰かの呟きに苦い顔を見せる諸侯の方々。


「そうだな。これが終わってからもしばらく続く。それが戦争だ」


 と、不快感をあらわに口にしたお義父様。

 その声に大半の者たちが眉間に皺をよせ頭痛に耐えるような様を見せる。


 そんな沈黙の中、目を伏せていた陛下が声を上げた。


「この件で皆に言わねばならぬ事がある……」


 そう口火を切り、陛下はこれはアストランテが齎した災禍であろう、と顛末を告げた。


「それで殿下は赤の塔に……」と、漸く殿下のやらかしていた事の大きさを知った諸侯たちが苦い顔ながらも納得を見せた。


「私自身、あやつの内面が見えていなかった。マリファに申し訳ないという想いに動かされていたが、もうその段階を大きく越えてしまった。

 このような事は言いたくないのだが……討つと、決めた……」


 その声に皆一様に目を見張り再び沈黙が訪れる。


 そ、それを告げてしまうのはまだ少し早くないかしら?

 濃厚とは言えるけど状況証拠だけとも言える状態だったと思うのだけど……


 いえ、もう確認も終わっているのでしょうね。

 どちらにしても機密を握っている者が敵に捕らわれたのであれば、最悪は自決も覚悟しなければならないというのは貴族でも教えられること。

 お父様はうちは機密も無いし外に出ないから関係ないと笑っていたけれど。


 そう考えていると宰相閣下が声を上げた。


「陛下、その覚悟も確かに必要でありましょう。

 ですが今はどうかルドレール平定の方にも目をお向け下され」


 と、宰相閣下が沈んだ顔を見せながらも苦言を呈すと陛下も「そうだな。話を止めてすまない」と表情を改めた。


 それに「いえ」と首を横に振った閣下は話を続けた。


「幸い、ハインフィード軍の活躍のお陰でロドロアとここの防衛は成った。敵兵の目撃情報があるモーリにも向かってもらっておる。

 恐らくこの度の襲撃は攻め手の兵を減らすことにあると思われるが、ルドレールに大半の兵を残し少数での防衛が成った以上、もう勝利に懸念はない。

 つまりここからはどう平定するかが重要となってくる」


 宰相閣下のお声に「い、今のお話は全てハインフィード軍だけで担ったので?」と、驚きの声が上がった。


「そうだ。先日も陛下が仰ったであろう。

 英雄の墓守の名は伊達ではなかったのだ。その上、今代は史上最強と言える強さを誇る」


「お、おぉ……」と、声を上げる諸侯だが、数人は苦い顔を見せていた。


 特に、コルベール伯爵が蒼白な顔を見せている。


 まあ、自業自得ですわね。

 自らリヒト様に喧嘩を売ったのですから。


 そんな中、宰相閣下のお声は続いた。


「その平定の仕方を軍師が示してくれてな。その線でいくと決めたのだが……

 それが少々異質故に先に伝えておこうと思う」


 まぁ! リヒト様の発案なのですね!

 わくわく。


 と、うきうきと閣下のお声の続きを聞きたいと目を向けていると予想外の言葉に思わず私まで驚かされてしまった。


 予想外にも閣下は「ルドレール国を一度、あちらに返すこととした」と申された。


「な、何故そのような!」と声を上げる者に閣下はニヤリと笑みを返す。


「そうなるから事前に伝える必要があったのだ。それと、一度と申したであろう?

 もう既にこちらに降っているフランツ・シーランを王に立て、帝国への併合を受け入れさせる形を取る」

「それでは併合しても彼らの治世を残す形になります! 取れる領土を何故取らぬのです!」


 と、苛立ちを露わにする一部の貴族たち。


「軍師殿が上げた理由はいくつかあるのだが……一番大きいはハーケンへの対策だ。

 ルドレール国との深い繋がり、覇権が脅かされる懸念、その二つの要因からほぼ確実に絡まれるので国を取ってはいないという期間を作り対抗する準備を整える」


 ……まぁ!

 凄いわ。シーラン家ならひっくり返すのは無理だと理解しているもの。

 その方を王に立てリヒト様が裏から操ればもう既に手中にあるのと同義。


 そしてハーケンは手を出す大義を失う。

 属国にしようとしていた国を取られたのは腹立たしいでしょうけど、最終的に返したという状況下ならばその線で突くことは難しい筈だもの。


「おぉ……」と諸侯から漏れる感嘆の声にそうでしょうそうでしょう、と私は心の中でリヒト様凄いんです、と胸を張る。


「次に国内の安定だな。

 一度返し、交流を持ちつつ迎え入れる形を取る事で恭順へのハードルを下げる」


 そう口にした時、再び懸念の声が上がる。


「しかし、あちらに主権を返している期間が長くなればなるほど国を手放したくないと抵抗が強くなるものでは?」

「それはわしも不安に思うたが、その想定も書かれておった。

 だからこそ最初から併合に向けての話し合いに持っていき契約を交わすのだそうだ。

 それを理由にあちらに人員を残す形を取れば内部に目を光らせることはできるとな。

 両国が同意して併合をするのであれば何処からも文句を言われる筋合いが無くなる。

 ふっかけるにも切っ掛けが無ければ大国のハーケンとて大義を作るのには時間がかかる。

 その時間を対策に当てればいい、とな」


 その声に難しい顔を見せる皆様方。

 その懸念は理解できる。いくら契約をしてもルドレール国の今までを見れば平気でちゃぶ台返しをするのでは、と思ってしまう。

 併合の話をふいにされたからとて再び攻め滅ぼすほど大義にはならない。つまりはこちらの策を利用されれば国が取り返されてしまうという懸念に繋がる。

 まあ、その大儀無しの侵略を行ってきたのがルドレールなのですからあの国に対してならこちらが行っても責められる謂れは無いのですけど……


 なんにせよ、今回裏から手を回すのはリヒト様なのです。

 ひっくり返そうとちゃぶ台に手を掛けたならば、その瞬間、指が落ちることでしょう。


 そう思いながらも諸侯の方々に目を向けていれば未だに領地を取らない事に不満を持っている方々が多いご様子。


「ふっ、リヒトは私に約束したぞ。

 併合後、最低でも領土の半分は私が好きに動かせる状態にする、とな」


 その陛下の声に大半の方々の表情が一変する。


「おお、流石は公子殿!」と。


 全く、なんて現金な……

 ですが、宰相閣下が最初にそれを言わなかったのは態とですわね。

 すべてを返すように思わせておいて半分を頂くと後から伝える。

 その方が状況が良くなったと感じ、自然と受け入れやすくなるものですもの。


 そうしてその話が落ち着きを見せると「あの、教会の方は対策しなくて大丈夫なのでしょうか……」と、声を上がった。


「ああ。もう動いて貰っているぞ。

 まだ対策中だが、もう凡そ目途は付いてる。それもリヒトがやってくれた」

「えっ……公子殿は軍師として戦場に出ているのですよね?」

「そうだ。シーラン家の説得もマテイを動かしたのも教会への対策もぜーんぶ戦の指揮を執りながらこなしてくれた。私自身信じられんよ。だが実際にそうなった。事実は受け止めねばな」


 あら、聖騎士や王子の件が抜けていますわ。

 あっ、そちらはまだ片が付いていないから伏せているのかも。

 一応、口に出さない方がいいわね。


 陛下の声に『それならば併合後に半分をと言っていたことも……』と呟く声が聴こえる。


 あぁ、リヒト様のお力を信じさせる為の言だったのですね。

 様々な内情を知り、大半の発言に思惑があるのだという事が理解できるようになったのはいいのだけど、凄いと思う反面、怖いわ。


 周囲の反応を見てようやく気付ける程度の私では何時手玉に取られてしまうかわからない。


 もっと、もっと色々と知らなきゃ。




 そう決意して会議を終え次の日、ライアンが苦い顔を見せながら戻ってきた。


「やはり、間に合いませんでしたか……」


 と、彼の顔から結果を察して声を掛けた。


「はい。敵軍は殲滅しましたが、兵士は全滅。民も数百名は犠牲になりもうした。

 わしは少々戦争を舐めておったようです。これほど苦いものだったとは……」


 そう言いながらも怒りに顔を歪めるライアン。

 それほどに凄惨な場であったのでしょう。


「リヒト様が早期に終わらせたいと何度も言い、無理して急いでいたのはこういう事なのでしょうね……」

「婿殿は本当に心がお強い。

 わしなど怒りをぶつける先が欲しくて仕方なくなっているだけだというのに……」


 確かにぶつける先が無い。

 いえ、正確には見つからない、ね……

 指示を出しているルドレール国の首脳にこそぶつけるべきものなのだけど。


「それと、もう一つありましてな……

 モーリの民に、少数でも守る兵を遣わせてくれないかと切実に願われまして。

 帰らないでくれと盛大に泣かれた後でしたので、伝えてはくると約束したのですが……」


 それは……流石にちょっと難しいかも。

 気持ちはわかるしそれができたら何よりなのですけど、今回ライアンを一人で行かせた理由を考えれば恐らく無理でしょう。


「私も伝えてはみますが、難しいと思っておいてください」


「難しい、のですか……」とライアンも複雑そうな顔を見せた。


「数日、周囲の索敵が終るまででもマルドたちを置いておくのは厳しいのですかな?」

「えっ、マルドさんたちはロドロアでしょう?」

「あやつらもモーリに来ているのですぞ。

 ロドロアにも伝わっていたらしく、ゲン爺殿が向かわせてくれたのだそうで」


 と、聞けば半数の二十名も出してくれたみたい。


 そうだったわ。

 スルトさんが伝えに行ってくれたのよね。

 あちらも警戒態勢でしょうから言わずとも出してくれるとは思っていなかったけど、流石はお爺様だわ。


「それならば問題はないわ。けど周囲の索敵が終るまでよ?

 うちは主力だから戦時中は何時でも出れる様にしておかないといけないのだから」

「勿論ですとも。商人が動き出し、敵が殲滅されたと周知されれば少しは落ち着きを見せるでしょうからな」


 そう言ってライアンは安堵の息を吐いた。

 これで爺連中に泣きながらしがみ付かれずに済む、と。




 その後、範囲を大きく広げた索敵にも敵影は見られず、私たちは完全に撃退することに成功したのだと知ることとなった。


 はぁ……今度こそと気張ってみたのですが、やっぱり駄目ですね。

 最悪は回避出来ましたが、最善には程遠い結果でした。


 ですがそれでも、リヒト様のお陰で少しづつつかめてきている感じはしています。


 ああ、早く逢いたいなぁ。

 逢ってリヒト様に甘えたい。

 とはいえ、その前に責任は果たさねばなりませんね。

 今日もお仕事お仕事。


 と、私はいつもの様に報告書類作成に勤しむ。


 そう意気込んで始めたけれど領地の政務仕事が無いので直ぐに終わってしまい手持無沙汰。

 なのでアリアちゃんの所にお邪魔させて貰ったりして過ごしていればずっと待っていたリヒト様からお手紙がきた。


 その手紙には『そろそろ帰れそうだよ』と書いてあり、私は思わず「やったぁぁ……」と小さいながらも声を上げてしまった。

 それをお城の使用人の方に聞かれてしまい凄く恥ずかしい思いをしたが、それでも顔の緩みは止まらなかった。



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