第41話 妖魔大戦 序章
『 GA歴八十七年 八月八日 十八時半 』
夕闇が迫る戦場――。
瓦礫が積み重なり、所々から黒焦げの地面が覗くその場所に、ひときわ異質な明るさが広がっていた。
「
柔らかくも張りのある声で、
「はいです」
「ここに」
「豊雲さん」
サクラは一歩前に出て名を呼んだ。想い人を前にして、懐かしさと少しの照れが声に混じっていた。
「まったく……」
「……」
そして――
老いた男がゆっくりと語り出す。
「これから話すことはの……世間には知られとらん。
かつて妖魔と人間との間で起きた、壮絶な戦いのことじゃ。
この戦いで、ワシらは
静かだが力強い語り口。
「えっ……サクラさんも、その戦いに?」
「そうよ……でも……」
サクラは少し困ったように笑った。
「戦いが終わったあと回復するまで、だいぶ時間がかかったのよ」
あの時の苦痛が一瞬だけ、脳裏をよぎった。
「結果としては、
じゃが……我ら
「そんな……そんな戦いがあったなんて、僕は知りませんでした」
過去の出来事を知らなかった自分への悔しさが、滲んでいる。
「無理もないのぉ、
あのころのお主らは……今の
「いやいや、
「はは、たしかに
「ぐっ……」
「妖魔の本質を知りながら、お主は“封印”に
だが……今は違うのう。強うなったわい」
「はい……護るべき人が、たくさんできました」
その言葉には、長い歳月を経た者だけが持つ重みがあった。
「それでええ。それでこそじゃ。
今もなお
「はい。仕事で忙しくとも、毎日かかさず鍛錬しています」
「うむ、よう精進しとる。
……さて、話を戻すとしようかの。
――あの戦いの切っ掛けは、ワシの妻、
「……えっ?
サクラが驚き、目を見開く。
「なんと、
「ええ……てっきり、
サクラは少し
あの時の衝撃が、今も心に残っているのだろう。
「ふむ……確かに、それも大きな出来事じゃった。
あれは妖魔大戦の五年前――十二月の終わり頃じゃ。
寒さが本格化して、冬が深うなる時じゃったな……」
* * *
『
屋敷のダイニングにはストーブの低い唸りが響き、床暖が部屋全体をじんわりと温めていた。
窓の外には、枯れた庭木にうっすらと霜が降りているのが見える。
その穏やかな朝、ダイニングのテーブルでは一人の初老の男が湯を沸かしながら、静かに情報端末に目を落としていた。
表示されているのは、ガイアが発信する最新のニュース――ガイアの情勢、浄化の進み具合、そして各種事件の警戒情報。
目を細め、どこか遠くを見るような視線で情報を眺める男の名は――
彼は現在こそ五十〜六十歳ほどの容貌に整えているが、不老処置によって実年齢を超越していた。
ブロンドの短髪は丁寧に整えられ、サラサラと柔らかく光を跳ね返す。
肌は白人系の滑らかな白。小柄ながら引き締まった筋肉がその体に宿り、ダークグリーンの瞳は知性と深い慈しみを湛えていた。
その佇まいはまさに“イケオジ”と呼ぶにふさわしい、静かな品と威厳をまとっている。
やがて、足音が一つ、廊下からダイニングへと近づいてきた。
「お父ちゃん、おはよう」
明るく優しい声が空気を和らげる。
入ってきたのは、
父・
美しさの中に強さと聡明さを感じさせるその瞳は、朝の冷気にも揺らがずまっすぐに父を見つめていた。
「おはようございます。お
黒髪の七分刈りに整えた髪と、穏やかな赤い瞳。
アジア系の清潔感ある白い肌と、包容力のある笑顔が彼の人柄を物語っていた。
『
「ああ、二人ともおはよう」
目尻の皺が優しく深く刻まれ、まるで初冬の陽射しのような温かみを帯びる。
ふと、
「あれっ? おかんは?」
朝の気配に姿を見せない母に、
いつもなら一番早くに台所に立っている母が今朝に限って姿を見せないのは、確かに気がかりだった。
「ん? そういえば……まだ寝てたぞ。
最近、ちょっと調子が悪いようでな」
その声音には、娘に余計な心配をかけまいとする優しさと、拭いきれぬ不安が滲んでいた。
「病院、行ったん?」
「ああ、昨日も検査してもろうた。
じゃが異常は無かったんじゃ。なにか、ちょっとした疲れかもしれんの」
「そうなんや……でも、やっぱ気になるし、ちょっと様子見てくるわ」
「僕も行くよ」
婿でありながら、家族の一員として真剣に
「……頼む」
いつも穏やかで達観している彼の表情にも、ほんの僅かに、
湯が湧いた音だけが、静かなダイニングに響いていた。
* * *
静まり返った廊下を踏みしめながら、
ふたりの胸には、漠然とした不安があった。特に
「開けるで」
部屋の中はまだ薄暗く、重たい静けさに包まれていた。
布団には一人の女性が横たわっており、その背中は少し丸く、まるで深い眠りについているように見えた。
「まだ、寝てるみたいだよ」
「そやな……せやけど、ちょっと声かけてみるわ」
布団の中に眠っていたのは――
黒く強めのパーマがかかった髪は、いわゆる“おばちゃんアフロ”のようなボリューム感があり、
肌はアジア系の濃いめの地色。身長は低く、少しぽっちゃりした体型で、
普段はヒョウ柄やゼブラ柄などアニマル系の服を好んで着る、まさに「ザ・大阪のおばちゃん」といった風情の女性だった。
その姿は、この家を支えてきた陽気な母そのものであった――。
「おかあさん……朝やで、起きて……? なぁ……おかあさん……」
しかし、
「……おかあちゃん? なぁ、頼むから、起きてぇぇ!」
胸の奥に押し込めていた不安が一気に噴き出し、彼女は母の身体を強く揺さぶった。
「どうしたんだ、
「おかあちゃん……息してへんねん……うそや……いややぁぁぁぁぁ!!」
心臓の鼓動はなく、呼吸も、熱もない。
その事実に震えながら、彼はすぐに立ち上がり、廊下を駆けてダイニングへ向かった。
「お
息を切らせて
「どうしたんじゃ。さっきから騒がしいのぉ」
まだ何も知らぬ
「お
寝室へ入ると、そこには泣き崩れる
「
「なに冷静に突っ立ってんのよっ! おかあちゃん、息してへんのよ!!」
その怒気と悲痛に満ちた声が、部屋を揺らした。
「なんじゃと……!?」
その瞬間、時間が止まったように感じた。
――静かだった。あまりにも、静かすぎた。
「……なんでじゃ……昨日まで元気じゃったのに……約束したじゃろ……いっしょに、逝こうって……」
呟いた
その背は小刻みに震えていた。
このときの
それは
「……おとうさん……」
「おかあちゃん……うそや……うそやあぁぁぁ……」
やがて、
「ん……?」
彼の眉がぴくりと動いた。
「なんじゃ、これは……」
再び
「
緊張を含んだ声で
「はい」
「お前も、視てみろ」
「……これは……お
何か得体の知れぬ違和感を感じ取った
「ああ……これは、“呪い”じゃ……」
「気づかんかった……こんなに近うおったのに……くそぉぉぉぉぉぉぉ!!」
普段は感情を抑える
「お
「すっ……すまん……取り乱してしもうた」
「お
「もっ、もちろんじゃ……
「
すでに冷静さを取り戻した声で
「はい。すぐに連絡します」
「ただし、“呪い”の件は伏せておけ。今はまだ話す時ではない」
低い声が部屋を包んだ。
「えっ……でも……」
「呪いについては、ワシと
その声には、覚悟と責任の重みがあった。
「……分かった。
「……せやけど、ホンマにアカンって時は……絶対に呼んでや……うちら、家族やねんからな……」
「分かっておる」
「それと、
「承知しました」
「では……ワシは
そう言い残し、
その背に宿るのは――深い悲しみと、燃え上がる決意だった。
* * *
全員が言葉を失ったまま、その場に
初めて明かされた、
それはただの病や老いではなく、「呪い」という闇の力に
沈黙を破ったのは、サクラだった。
「……そうだったのね。
彼女の声は静かで、どこか震えていた。
かつて共に戦場を駆け抜けた仲間として、女として――
その言葉には深い共感といたわりが込められていた。
「……そうじゃな。辛かった。
気づいてやれなんだ自分が、情けのうて、悔しくて……」
静かに絞り出された声。
老いたその瞳には、今なお癒えぬ哀しみの色が宿っていた。
「でもの……あんなもんに……
語るその背に滲むのは、悲しみと怒り、そして――深い覚悟。
誰も言葉を挟めなかった。
サクラは、ただ一歩、
その手が、
「……私も、力になりたかった。
だって、
その言葉に、
だがその笑みには、決して拭いきれぬ痛みが残っていた――。
* * *
その頃、『
この時の
一方、隣に座る
不思議な組み合わせだが、ふたりの間には、年月に裏打ちされた信頼と安らぎが流れていた。
その穏やかな空気を破ったのは――
「
玄関を勢いよく開け放ち、大声で家中を呼びながら駆け込んできたのは、
「おおい、
「はぁっ……はぁっ……こ、ここに……」
ようやくダイニングにたどり着いた
「おやおや、ずいぶん慌ててどうなさったんですか、
「おはようございます、
「とりあえず、落ち着いて座って、お茶でもどうだい?」
「いや……今は、茶どころでは……」
そう言いながらも、
「ほら、これで汗を拭いてくださいな。風邪を引きますよ」
「あっ、かたじけない……ありがとさん」
だが――
「いや、そうじゃないんじゃ!」
突然、立ち上がり、テーブルを両手で叩いた。
「な、何事だ?」
「……
「……えっ?
「それは……大変じゃないか。
「はい、あなた」
「ま、待ってくれい、
今度は、
「落ち着けって……おい
「もちろん、それもありがたいんじゃが……まずは聞いてほしい話があるんじゃよ」
「……良いかの?」
「ああ、聞こう」
「
重々しい声で
「なっ……何だと……?」
「おい、
「……分かりました」
「……それで、呪いってのは確かなんだな?」
「うむ。ワシと
これは、ただの自然死ではないと……すぐに気づいたわい」
「そうか……で、何か手がかりは?」
「三日前から
「三日前……何か変わったことは?」
「うむ……それがの、思い出そうとしたんじゃが……普段通りで、何ひとつ変わったことは無かった気がするのじゃ」
「……おいおい、それじゃ心当たりゼロってことじゃないか……」
「だから、わざわざ来たんじゃろがっ」
珍しく
「……すまない」
「で、『GFBI』には?」
話を進めるように訊ねる。
「
「
「いずれは話すが……今回は『GFBI』に深く関わらせるべきではない気がしてな」
「……なるほど。君の判断なら、信じよう」
「では……まずは三日前、
短く的確な提案。
「うむ、それがええじゃろ」
「俺は町の方を調べる。
「分かり申した」
そして二人は、再び静かに立ち上がった――
かけがえのない者の死を、決して無駄にせぬために。
* * *
「――そんな訳での、
その口調は淡々としていたが、思い出をたどるその表情には、どこか寂しさが滲んでいた。
するとサクラが、少し驚いたように言葉を返した。
「まあ……私が知らないところで、そんなことになってたのね」
眉をひそめつつも、語尾にはどこか申し訳なさが混じる。
「でもな、原因については――すぐに分かったんじゃ……」
その言葉の先に、まだ語られぬ哀しみが宿っていた。
* * *
ふたりとも、まだ現実と向き合いきれぬまま、静かに時間が過ぎていくのをただ見つめていた。
「あっ、お
「おかえり……」
「うむ……ただいま」
その声には、疲労とやるせなさが滲んでいた。
「
「そうか……すまなんだな、任せきりにしてしもうて……」
「いいんですよ、お
こういうときこそ、自分が支えねばという想いが、その表情からも読み取れる。
だが次の瞬間、
「……それよりも、聞いておきたいことがあるんじゃ」
「ん? なに?」
「なんでしょうか?」
「――三日前の、
「三日前……?」
「お
ふたりは記憶を手繰るように視線を宙に向けた。
「三日前って、ちょうどおかあちゃんが具合悪なった日やったよね……?」
「うむ、そうじゃ。そのとき、何か変わったことは無かったか?」
「……そういえば、その日は……おとうさんと金毘羅さんは、仕事で家おらんかったやんな」
「あっ、そうでした。私とお
「うむ、そうじゃ。だからこそ、聞いておるんじゃ」
「……あの時なぁ、たしか、おかあちゃんに蔵の掃除、言いつけられてん」
「それで……掃除終わったあと、台所行ったら……おかあちゃん、苦しそうにしてはったんよ」
その時の光景が脳裏に蘇り、
「へぇ、
「もうっ……
だが――
「……蔵……蔵じゃと!!!」
突如、
「
何かに気づいたように、声を強める。
「……分かったわ。気ぃつけてな」
目指すは――蔵。
すべての始まりが、そこにあるのかもしれなかった。
* * *
「…… 境内に入ると、真正面の奥に鎮座するのが『
敷地全体が歴史の重みを湛えており、踏みしめる石畳からも、どこか張り詰めた空気が伝わってきた。 ……」
「……お
蔵の前に立った
「……そうか。中に入るぞ」
「はい」
中は薄暗く、埃っぽい空気が淀んでいた。
明かりの無い蔵は、静寂と不気味さに包まれている。
「
「了解しました」
古びた照明が一斉に灯り、蔵の内部が明るく照らし出される――
「……なっ、なんじゃこれは」
蔵の中を見た瞬間、
「これは……いったい……」
蔵の中は荒らされ、床には古文書が無造作に散らばり、壺や骨董、古い家具も粉々に砕かれていた。
まるで何かが暴れ回ったかのような惨状だった。
「まるで……獣か何かが荒れ狂うた後のようじゃな」
「ええ……尋常じゃありません」
「そんなことより――
「……
「そうじゃ。その
「わ、分かりました」
「そうじゃ、
「……え? 危ないんですか?」
「ああ……恐らく、その
「……了解しました。慎重に探します」
「うむ、それでよい」
しばらくして――
「……お
蔵の奥から
「なんじゃと……今行く」
「……お札が破れてますね。……これ、何か封印でもされてたんでしょうか」
「どこじゃ?」
「あっ、ここです。お
見た目はただの古びた
「……やはり……そうか」
わずかに、悔しさのような色がその横顔に浮かぶ。
「どうかされたんですか?」
「……
「えっ? 触っても大丈夫なんですか?」
先ほどの忠告を思い出し、
「大丈夫じゃ。……それぐらいのことは分かるじゃろ」
「……たしかに、変な氣は感じませんけど」
そう言いながら
「お
「うむ……では、一度家に戻ろう」
「はい」
だが、出口に向かう途中で――
「
「……え? なぜですか?」
「お前も……このことは忘れるのじゃ。よいな」
その声は低く、どこか哀しげだった。
ただならぬ気配が、
「……お
「分かっておる……」
その声音に宿るのは、覚悟と――孤独な決意だった。
* * *
一息つく間もなく、静かな声で言葉を発する。
「……
「分かりました。では――お
「うむ、頼んだぞ」
やがて、
まだ目元は少し腫れており、どこか不安げな面持ちをしていた。
「おとうさん。……蔵の方、どないやった?」
「ああ……特に、これといって何も無かったよ」
声の調子は変わらぬままだが、その奥には小さな嘘と迷いがひそんでいた。
「……そうなんや」
「
柔らかく手を招きながら、
「うん。わかった」
「……目を、閉じなさい」
老いた声は穏やかで、深く、優しかった。
その姿を見ながら、
(……やはり、少しばかり呪いの影響を受けとるようじゃな……)
「どうじゃ? ちいと楽になったじゃろ。……ワシの氣を通しておいた」
その口調は、あくまで穏やかで、まるで手を撫でるような優しさがあった。
「……うん。なんか、肩んとこスッとした気ぃする。ありがとな、おとうさん」
「うむ。それでええ。……では、
ワシはまた出かける。『GFBI』の連中が来たら、
「任しといて。そんなん、へーきや」
「……そうか、よう言うた。じゃあ、行ってくるとしようかの」
その背に、老いた男の静かな決意が宿っていた。
「気ぃつけてな、おとうさん……」
「うむ、任せとけい」
そして静かに『
* * *
冷たい風が川面をなでるように吹き抜け、周囲にはまだ朝の静けさが残っている。
小屋の中に入ると、ひとり――
「なんじゃ、
「ああ。どうやら、妖魔はまだ本格的に動き出してないようだ。
だったら俺ひとりで動いた方が早いと思ってな」
その瞳は既に、警戒と分析を並行している“戦士”のものになっている。
「ふむ……そうか。では、ワシの方の報告を聞いてくれ」
中には、黒ずんだ
「……まさか、これは……
口調こそ落ち着いていたが、眉の奥には衝撃が走っていた。
「そのまさかじゃ。……封印が解かれた」
「……
老いた声音に含まれたのは、重く
「なんてことだ……」
それが本物であるという確信が、無意識に体を動かしたのだった。
「じゃが、まだ妖魔の動きは本格化してはおらんのじゃろ?」
「ああ。雑魚の類は多少いるが、目立った異変はない。いつも通りだ」
「……封印を解いたのは、恐らく
「えっ……
その言葉が信じられないという色が、声ににじんでいた。
「そうじゃ。……じゃが、蔵の掃除を言いつけたのは
「……そうか。じゃあ、もう封印自体が、解けかけてたってことか」
「うむ……おそらく、ふたりとも、意識せずに操られていたのじゃろう」
「……その影響で、一般人の
口にした瞬間、
それは、老いた男の堪え切れぬ後悔のにじみだった。
「……
優しさと緊張が入り混じった問いだった。
「ああ。多少の影響はあるようじゃが、
「……そうか。それは、何よりだ」
「……それで、どうするかの?」
「そうだな。今は俺と
中途半端に動けば、無用な混乱を生む」
「うむ、それがよかろう。今のうちに手を打たねば、取り返しがつかんようになる」
「……じゃあ、国王陛下には報告するか?」
「いや、今はよかろう」
「えっ? どうして……?」
「――あの御方は、すべてご存じじゃよ」
「……そうだな。あの人は、
「そうじゃ。あの御方の
ふたりの間に、しばし無言の時間が流れる。
だがその沈黙は、決して迷いではなく――覚悟と信頼に裏打ちされたものだった。
* * *
語られる内容の重さに、誰一人として言葉を挟む者はいなかった。
「……ワシらはの、この時――ある可能性を、見落としておった……
いや……見ようとせんかったんじゃ……」
その声音には、長年を経ても消えぬ
老いた背中に浮かぶわずかな震えが、その苦しみの深さを物語っていた。
「……
その姿を見ていたサクラが、そっと言葉を漏らした。
心配と、敬意と、寄り添いたいという思いが、その一言に込められていた。
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