魔法王国のノースランド家
kitajin
登場人物と概要
〇 登場人物
ノースランド・ビンデ 主人公
ノースランド・セッツ 主人公の母
ノースランド・ヤーニャ 主人公の姉
パムル・リタ― ラク酒の女主人
ガリアロス・ロス サウズ・スバートの国王
ガリアロス・ミターナ ‶ 王妃
アルフレド 国王の使者
ルーカス・アリバス 最強の拳闘士
ラントアール 王妃の教育係
ウェス・ドムスン 宰相
センス 軍事防衛大臣
グルムング エントラントの行商人
アムストロング・リヤード 兵隊長
ガリアロス・ネス 伝説の王
ノースランド・ガンツ ビンデの先祖
リシャル・トランポリン 旅の少女
概要
三百年前、この世界には、魔法の概念があった。三つの魔法王国が戦乱の末、一つにまとまり、サウズ・スバートという国ができた。以来、三百年大国として、世界に権勢を振るっていた。しかし、三百年も経つと、大国にも様々な緩みが出てきて、特に現国王、ガリアロス・ロス国王の代になると、悪政と王の道楽により、国民は苦しめられていた。
そんな中、兵士たちの間でクーデターを起こそうとする動きが密かに動き始めていた。更に隣国の強国ユアル・サリナスにも怪しい動きがあるのだが、ロス国王は毎晩宴を催しては、二日酔いで会議に出席するという日々が続いていた。
そんなある日のこと、教育係のラントアールにより、国の歴史を習っていたミターナ王妃は話のつまらなさから、歴史上もっとも多くの人々が死んだ話を聞かせてほしいとラントアールに頼む。すると、ラントアールはノースランド・ガンツ事件の話をしだす。ガンツとは三百年前に三つの国を一つに纏めた偉大な王、ガリアロス・ネスの腹心、騎士団長を勤めたほどの勇者であった。彼が三国平定後に突如、乱心して多くの市民の命を奪ったという話であった。更に現代の世界に魔法がなくなり、魔法を使うことが罪になったのも、そのガンツのせいだと分かり、ミターナ王妃は激怒する。そして、ガンツの子孫を見つけ出せと命を出した。
ガンツの子孫として、見つけ出されたのが、ノースランド・ビンデと母セッツ、姉ヤーニャというナターシャという街道の町に住む親子で会った。実はこの一家、密かに魔法が使えたのだ。だから、王宮へ招待という触れ込みで呼び出されたのたことに母セッツは気が気でないのでであった。だが、ちょうどその頃、ビンデは趣味と実益を兼ねた商売が、王が課した重税に為に成り立たなくなりそうだったので、勇んで王宮へと向かうこととした。王宮までの道中、旅の少女、トランポリンと出会い、彼女が徴兵で出た父親を訪ねに首都グララルン・ラードへ向かうことをしり、同行させる。
王宮へ着いたノースランド一家は、招待されたのに粗末な扱いを受け、足止めをくう。しかし、そこで、噂以上の国王の品性の無さと愚行を目の当たりにする。ラク酒というサウズ・スバート原産の酒の酒造会社、女主パムル・リタ―はラク酒の増税が厳しく、国王に直訴に来たが、国王にも会えず、役人の間をたらい回しにされたあげく、追い返される。奴隷の拳闘士ルーカス・アリバスは百勝で自由の身になれるのに九十九戦目に獰猛な怪獣と対戦されられ、重傷を負う。国を憂いた宰相が自決しようとしているところにも出くわした。そんな人々を助けるうちにビンデは遂に国王と接見する夜が来た。そこに待っていたのは、ビンデたち親子を晒し物にしようとする王妃の罠であった。
しかし、その最中、突如、兵士たちのクーデターが起こり、ロス王たちはすぐに革命軍に捕まってしまう。ビンデたち親子は自分たちや一般人も巻き添えになると、遂に隠していた魔法を使って危機を脱しようとする。だが、革命軍は敵国ユアル・サリナスと通じており、更に戦艦でやってきた彼らがグララルン・ラードに向かって、砲撃を開始した。ビンデは機転を利かせ、その場を治め、ユアル・サリナスの戦艦に乗り込んだ。しかし、圧倒的不利な状況にどうしようもないと思った時、突如、夜空に舞う巨大な竜の姿が。それはセッツが魔法により召喚した竜であった。斯くしてユアル・サリナスはサウズ・スバートの港から退散していく。
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