17.原稿やってる?
やっています。
ずっと書いてんだけど終わらないんだよなぁ。
ひとつ書くとひとつ課題が出てきて、これをクリアする話を作るとまた違う課題が出てくる。この繰り返し。もともと遅筆なのに考え込むから遅筆が加速します(意味不明)。
ところで皆さん、流行は意識していますか?
私も一応しているんです。流行気にしてテンプレおさえて……ってやっていたら、誰かの二番煎じと言えばまだかわいい、既視感しかないパクリ疑惑を持たれそうな作品しか思いつかなくて、「これはない」と首を振ったことも数知れず。
流行を自分側に引き寄せる必要があるんだけど、どうしても流行に引きずられていってしまうんですよね。
そんなときに「これ明らかに**を意識して書かれているよなぁ」というのがわかる商業作品に出くわしました。元ネタになった作品が特定できるくらいだけど、それは設定だけで、物語そのものはその作家さんの得意な展開になっていました。
と、いうことはですね、「設定」にちょろっと入ってるくらいでいいんじゃないかと、今更ながら気がつきました。遅筆なので気づくのも遅いのです。
でも、流行や読者ウケに気を取られすぎるのも本当によくない。びっくりするくらい筆がはかどらない。
いや、流行や読者ウケを考えて筆がノリノリになる人は、それが向いているのでなんの問題もない。ヒットメーカーはこういうタイプなんだろうなと思います。
でも私は、残念ながら流行はおもしろいなーと思っても萌えるところまではいかないことが多いので、無理に流行に寄せようとすると筆が止まる。
筆が止まる作品は自分の心に忠実じゃないせいですよね。
心に忠実であることは大切、と思います。
本当に無理はよくない。
と、いうのも、自分の心に反した物語を書いたら、読んだ方から「あなたの書く物語は不快だ」というコメントがついたんですよね。この物語は強引なヒーローがテーマだから、と思って書いた話だけど、私はあまり強引な男性が好きではない。強引な男性を上手に書く作家さんは、強引な男性が好きで、そういうタイプのキャラを魅力的に書けるんですよ。でも私は書けないんだな、というのがよくわかった。
けど、「もっとヒーローがぐいぐい行く話だと思ったのに」という感想もよくもらう。読者はぐいぐい行くタイプのヒーローが好みなのに、私はぐいぐい行くタイプが書けない。致命的じゃない? それをなんとかしようと思って書いたら不快って言われちゃった。どうしろと。
それはまあさておき、私はキャラの幅が狭いです。もうこれはどうしようもないと思う。元気のいいヒロインと、彼女に引きずり回されて不憫を極めていくヒーローが好きなんだもん。
設定とストーリー展開で差別化をはかるしかないのかな。
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