第6話 いい買い物ができた
ヤミも買ったことだしどうしようか。
そもそもヤミを買った理由も日本人ぽいって理由だし。
ていうか、ヤミって強いのかな?
「なぁ、ヤミはどれくらい強いんだ」
「そうですね・・・」
ヤミはしばらく悩んだあと、とあるところを指差した。
指す方を見ると、そこには熊の見た目をした動物、いや魔物の頭が飾られた武器屋が見えた。
「あの魔物ほどだったら問題なく倒せます」
へぇー見るからに強そうな魔物だけど、この世界じゃあ子供はあれぐらいは倒せるのかな?
「そしたら、あの店で武器防具を揃えようか」
「はい、ご主人様」
そして、俺たちは一緒に店に入った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
店から出た俺たち、外はもうすっかり夕日が落ちていた。
「もう遅いし今日は帰るか」
「あの、本当にこんな高い物宜しかったのでしょうか」
そう言ったヤミの方を見る。
ヤミは皮で出来た胸当てに、腰に差した剣、背中には弓を背負っていた。
どれも特別値段が張るわけではないが、ヤミが気にしているのは腕についている腕輪のことだろうな。
腕輪の能力は簡単に言うのであれば、
『身体能力✖️5倍』
シンプルだけど強いよねこれ。
単純に5倍重たいのが運べて、5倍早く走れる。
他にも色々考えられるけど、少なくともこれでヤミはさらに強くなったはずだよな!
値段も、2000万ゴールドぐらいだったけど、『お金無限増殖』があれば問題なかったしいい買い物ができた。
「お金のことは気にするなヤミ」
「でも」
「そんな事より俺をちゃんと守ってくれよな」
そう言って頭を撫でる俺、ヤミは下を向き小さい声で、
「はい、ご主人様」
そして俺たちは宿屋へと帰るのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます