第3.5話 アリス
とある商店の話
「ほんとうにあちらの商人を買ってしまうとは、流石ですねアリス様」
男性職員がとても驚いた表情で、水色の少女に話しかける。
「商人をやっていると、嗅覚に敏感になるんです」
「嗅覚?」
「その人がどれくらいお金を持っていて、どれほど使うのかですよ」
アリスは口元に手を当て笑う。
「先ほどの方は、とても不思議でした」
「不思議?」
「今まで感じたことがない感覚でした」
アリスは先ほどの男性を思い浮かべた。
(着ている服装は特段珍しい物ではありませんでしたが、アイテム袋を簡単に買えるほどの財力、面白いですね)
アリスは、これから先あの男性と長い付き合いになると感じた。
これが、主人公と大商人の初めての出会いであり、そして後に伝説の一幕になる話。
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