(二)-3
窓の階下の交差点では信号が変わり、できていた車列が動き出していた。カップルたちも横断歩道の信号待ちで歩道には人だかりができつつあった。
「そこでね、その文化祭の演劇、見に来て欲しいんだ。チケットもあるからさ。これで、是非、僕のことを見に来てよ」
僕のことを見に来てよ……。その言い方がいじらしく感じられた。これは普段見られない翔太の晴れ姿をみることができる絶好のチャンスだ。もう行くしかない! そう思い至った拓弥は「わかった。観に行く」と返事した。
(続く)
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